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滞在・生活:フランスでの滞在・生活について

フランスでの滞在・生活について


フランスでの新しい留学生活・滞在に、胸が期待でいっぱい!
楽しみと不安もあるような、そんな状況と言う方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな不安を少しでも緩和するべく、フランス留学中の滞在・生活事情について、基本を一緒におさらいしていきましょう。

フランスの滞在・生活に関する基礎情報

フランスの基礎情報についてご紹介します。

◇気候


フランスの気候は海洋性、大陸性、山岳性、地中海性の4つに分けられていますが、全体的に温暖です。 人気の留学先となるパリの気候は東京の四季に似た感じです。
ただ、真夏日になっても湿度が低いので日射の暑さはありますが、日本よりも過ごしやすいと言えます。
冬は曇りがちで日本よりも若干、平均気温が低くなります。
地面が凍結しやすいため、滑りやすいヒール靴などは避けたいところです。


出典:https://www.arukikata.co.jp/weather/FR/

◇治安

フランスというと先進国でありながら、歴史を感じさせる華やかなイメージがあるかもしれません。
ですが、実際のところ特に都市部で治安が不安定なところもあるので注意が必要です。
パリ・マルセイユ・リヨンなど人気の観光地や人が多く集まる場所は、スリやひったくりの温床地帯…。
常に身の回りのものに最新の注意を払いましょう。
【身をまもる対策】
・貴重品は人目に触れる鞄や服のポケットに入れない
・やたらに笑みを浮かべない
・道を聞かれても「笑顔や愛想笑い」はしない
・歩き携帯はしない
・メトロやバス中では、人との間隔をあける
・バッグは常に前にもち、片手でバッグを上から押さえる
・やたらとキョロキョロしない(観光客だと思われるため)
・やむなくスーツケース移動の時は、片手が自由になる形で

◇公共機関

基本的にパリなどの都市部では地下鉄やバスのネットワークが十分で、車がなくても移動に不自由することはありません。
「ヴェリブ」と呼ばれるレンタル自転車なども街角に用意されているので、ちょっとした距離のお買い物も安心です。
ただし、田舎になると地方都市とを結ぶ公共機関の本数も少なくなり、車や自転車での移動の方が便利になることも。
家賃を抑えるために、滞在は地方にして都市部の学校に通いたいという方もいると思いますが、通学もきちんと考慮したうえで検討してみましょう。
通学時間や通学費用を考えると、都市部に滞在した方が良い可能性もあります。

◇物価事情

フランスでは、日本の消費税に当たる付加価値税が20%と高いので、日本と比較すると物価が高く感じられるでしょう。
ただし、食料品や書籍などの税率は5.5%、医薬品や新聞雑誌などは2.1%と軽減税率が適応されているので、ものによっては日本よりも安い・同じくらいと感じるケースも。
たとえばレストランで昼食を摂ると、16ユーロ前後。
外食で夕食を摂ると、前菜+メイン+ワインで30~50ユーロが相場の目安です。
自炊するのであれば、お野菜や果物は日本よりも購入しやすい価格です。

フランスで病気になったら?医療事情

フランスに長期留学する場合は、フランスの医療保険へ加入が外国人でも必要になります。
ある程度の医療制度は充実していますが、日本に比べると医療費が高く、いざという時に心配と言う方や、フランス語初心者の方だとフランス語での手続きや医師との会話がとてもむずかしいという場合も…。
また、日本とは違って後日キャッシュバックになるため、一時的に保険料を負担するのが大変になることもあるでしょう。
こういった理由から、渡仏前にあらかじめ日本の海外旅行保険に加入しておき、万が一に備えたサポート体制を確保しておく方が多いです。

滞在方法について

フランスに滞在する主な方法を集めてみました。

◇ホームステイ

フランス人家族と生活を共にすることで、現地の生活を肌で経験できるだけでなく、フランス語での日常会話にもより早く慣れ親しむことができます。
デメリットとしては、家族のルールを守る必要があるなど(バスルームの使い方・夕食の時間・外出時間・休日の過ごし方など)家族との相性によっては息苦しく感じてしまう可能性もあります。

◇アパルトマン

日本でいう、アパート・マンションのようなタイプの住宅です。
住居によって寝室、居間、キッチンが分かれている場合や、ステュディオ(ワンルームの部屋)があります。
1人で住むには広すぎる…といった場合には、友人と一緒にシェアをして家賃を抑える「コロカシオン(シェア)」と言う滞在方法も人気です。

◇寮

学校と提携している学生寮に入れば、格安で滞在できます。
ただ、学生寮なので騒がしく飲みへの誘いなども多いことから、しっかりと生活の規律ができない方でないと流されてしまう可能性もあるでしょう。

◇ハウスシェア

日本人の大家さんも多数いますので、日本人同士であれば日本にいながらでもインターネット上でシェアハウス情報を見つけるのはそうむずかしくはありません。
「日本人ばかりが集まる部屋でなく、フランス人と交流したい!」と言う場合には、保証人が必要になります。

◇滞在型ホテル

2~3週間という限られた期間、アパートを借りる方法です。

注意:新学年は9月から始まるので、新学期に合わせて学校に通うために9月に探し始めても、空き物件はほとんど残っていません。
さらに7~8月はフランス人のバカンス期間です。
誰かに引き継いだり、代理人を立てたりということはしないので、書類の受付などは一切してもらえません。
フランス人がバカンスに入る前から着実に契約に向けて動いていきましょう。

フランスでの滞在費用について

フランスでの滞在費用は、どのような滞在方法を選択するか、どの都市に住むか、どんなライフスタイルを送りたいかによって大きくかわってきます。
ここでは、必要最低限の滞在費用ということで、目安の費用をご紹介しますね。

◇1か月

21万円(リヨン)~26万円(モンペリエ・ルーアン)~311,000円(ニース・ボルドー・カンヌ)~40万円(パリ)

◇3ヵ月

52万円(リヨン)~60万円(モンペリエ・トゥール・ルーアン)~75万円(ボルドー・ニース・ヴィシー)~90万円以上100万円前後(パリ)

※費用に含まれるもの:手続代行料・海外送金手数料・入学金・授業料(週15?25レッスン程度)・滞在手配料・ホームステイ(1人部屋・朝夕食付)
別途、飛行機代や生活費用などもかかるため、費用に余裕を持って渡仏を目指しましょう。

知っておきたいフランス独自の生活文化・生活あるある

フランスならではのカルチャーにびっくりしてしまう方も多いと言われています。
日本での生活では考えられないフランス文化を、幾つかご紹介しますね。

・自分の都合が先
フランス独自の生活文化として、個人の休みを大切にする習慣がよく挙げられています。
そして、フランス人の多くは自分のバカンスのために仕事をする!というスタンスの方が多い傾向があり、購入してくれる人にほとんど興味がありません。
日本のように臨機応変な丁寧な対応はそもそもしてもらえないと心得ましょう。
「こんなものなのだ」と誰かに期待しない諦めの心とマイペースな歩調を心がけると、対人のストレスが減るかもしれません。

・なんだか偉そう
図々しい人柄が多く見受けられるという声も目立ちます。
フランス人の失敗しても、図々しいことをしても、それが正しいかのような凛とした振る舞いに圧倒されてしまいがちです。
言葉の壁があるなかで、そういう態度を見せられると「すごい人」のように思えますが、実際に蓋を開けてみると「はったりしてなんぼ」のようなものだと分かりはじめます。
さらに、意見を持たないと「幼い」「子供っぽい」と思われるので、伝え方、見えだけでも堂々としていましょう。
あまり深く考えずに、自分を卑下せずに気楽に行きましょう!
だって、相手もそんなものなのですから。

・トイレがほとんど有料
日本ではデパート、駅などのトイレは無料でそれも綺麗!
フランスではデパートのトイレは、フロアごとになくたてものの一角にあるだけの場合や、有料の場合も多いです。
圧倒的に外出先でのトイレが少ないので、女性の方は注意しましょう。

フランス滞在にあると便利な持ちもの

・馴染みのある医薬品
ほとんどのお店・薬局は日曜・祝日はお休みです。
また、日本人の体に現地の医薬品が合わないこともあるため、風邪を引いた時に使用する薬を日本から持って行くのも良いでしょう。

・化粧品
フランスでは空気が乾燥しがちなので、乾燥肌用の基礎コスメを探すのはむずかしくありませんが、皆さん日焼けに対する抵抗がほとんどありません。
そのため、美白化粧品がほぼ皆無…。
美白対策用品も少な目なので、気になる方は日本から持って行かれることをおすすめします。

・洗濯ネット
アパルトマンの洗濯機や街中のコインランドリーを利用する機会があります。
フランスで洗濯ネットはなかなか見かけませんので、フランス旅行中に洗濯をする可能性のある方は、100円ショップなどで洗濯ネットを購入しましょう。

まとめ

フランス留学での滞在・生活についての情報をお届けしてまいりましたが、いかがでしたでしょうか?
事前にアレコレと考えてしまいますが、飛び込んでしまえば意外にも何とかなるものだったりします。
ある程度手を尽くしたら、気負わずに状況を楽しむような心意気で、ぜひ充実のフランス滞在を叶えてくださいね。

滞在・生活/フランスでの滞在・生活について.txt · 最終更新: 2020/10/16 13:54 by ryugakupedia