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教育システム:マルタの教育制度

マルタの教育制度


マルタの大学への留学を検討している人、マルタに移住してお子さんを現地の学校に通わせようとしている人は意外と多いのではないでしょうか。
日本とは何が違うのか、授業中の言語はなんなのか、などぜひ参考にしてみてください。

マルタは、長年にわたってイギリス領であったため、その教育制度もイギリスと似たものとなっているのが特徴です。
義務教育は、5歳から16歳までの計11年で、その内訳は5歳?11歳までの初等教育、11歳?16歳までの前期中等教育となっています。
また、前期中等教育の後は、2年間の後期中等教育があり、その後高等教育(大学)へと進みます。
教育の仕組み自体は、日本の小学校→中学校→高校→大学という流れと似ていますが、就学年齢や学年が異なります。
大きな特徴としては、初等教育、つまり日本でいう小学校が5歳から始まる点、そして前期中等教育、つまり日本でいう中学校が5年間ある点が挙げられます。

また、マルタには大学が一つしかありません。
高等教育を提供している学校や就職を目的とした職業訓練専門学校はいくつかありますが、大学と呼ばれる機関は公立のマルタ大学のみとなっています。
ちなみに、義務教育の前には就学前教育として幼稚園があります。
以上の教育制度の概要をまとめると以下のようになります。

教育の種類 学校の種類:年齢
就学前教育 幼稚園:3~5歳
初等教育(義務教育)
前期中等教育(義務教育)
小学校:5?11歳
中学校:11?16歳
後期中等教育 高校:16?18歳
高等教育 大学・職業訓練専門学校:18歳?


マルタの学校の種類

ここでは、マルタの学校の種類について解説します。
マルタには、日本と同じように公立学校と私立学校があります。
それぞれの学校の特徴はどのようなものなのか確認していきましょう。

・公立学校

公立学校は、就学前教育の幼稚園から初等教育、前期中等教育、後期中等教育、そして大学まであり、学費は基本的に無料となっています。
ただし、外国人は自国とマルタとの間で、学費免除の協定が結ばれている場合に限って学費無料となります。
なお、公立学校は、マルタ人もしくはEU出身国の子供が通うのが一般的であるため、大学などを除くと日本人は後述する一般的な私立学校やインターナショナルスクールに通うのが一般的となります。

・私立学校

マルタにも私立学校がありますが、その種類は大きく分けると以下の3つになります。

・一般的な私立学校
・チャーチスクール
・インターナショナルスクール

それぞれの概要について解説します。

一般的な私立学校

日本でも私立の小学校や中学校があるように、マルタにも私立の学校があります。
マルタでは、授業によってマルタ語が使用されるケース、英語が使用されるケースがあり、私立学校の場合、英語をメインに使用した授業が多くなっています。
授業の質は高いとされていますが、学費も高いのが特徴です。

チャーチスクール

チャーチスクールとは、教会が運営する学校のことです。
女子校と男子校に分かれていて、入学は抽選になります。
日本人には馴染みがないかもしれませんが、チャーチスクールは国のサポートを受けているため、学費はかかりません。
ただし、寄付金を毎年支払う必要があるほか、設備費なども払うことになります。そのため、実質授業料の支払いはないものの、費用負担は発生します。
料金は学校によって異なりますが、日本円にして約20,000円?75,000円/年と決して高額ではありません。
ちなみに、教会の学校ですが、キリスト教徒以外でも入学は可能です。

インターナショナルスクール

日本でも見られるインターナショナルスクールは、マルタにも数校あります。
インターナショナルスクールの授業は英語で行われており、他の学校と比べると学費はかなり高めです。
また、日本人が移住して現地の学校に通う場合は、インターナショナルスクールに通うケースも少なくありません。

まとめ

マルタの教育制度自体は、日本と近い部分がありますが、就学年齢が早い事、日本でいう中学校の期間が長く、高校の期間が短いことなどが挙げられます。
また、日本同様、公立学校と私立学校がありますが、日本人だと私立学校に通うのが一般的です。

教育システム/マルタの教育制度.txt · 最終更新: 2021/02/02 15:39 by ryugakupedia