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教育システム:カナダの教育制度

カナダの教育制度


世界中から多くの移民が集まる移民国家のカナダは、世界的に見ても教育水準が高く、人気の留学先として毎年多くの日本人が留学しています。
そんなカナダは、州ごとによって教育制度が違っているのが特徴的。
各州ごとに教育省が設けられ、州の文化や特色を反映した教育カリキュラムが組まれています。
この記事では、カナダの教育制度の特徴や日本との違い、留学先として人気の理由についてご紹介します。

カナダの教育制度の特徴と日本との違い

まずはカナダの教育制度について、5つの特徴を見ていきましょう。
日本とは異なる部分も多いので、その違いにも注目してください。

州ごとに教育制度は異なる

カナダでは州ごとによって教育制度が異なり、各州の裁量によって任されています。
各州に教育を担当する省庁が置かれ、10の州と3つの準州がそれぞれ裁量を持っています。
日本では一律で教育期間や教育内容が決まっていますが、カナダでは州ごとに学習内容や義務教育の年数も変わってきます。
中には、幼稚園から義務教育が始まる州もあります。

義務教育の期間

日本では中学までの9年間が義務教育期間として定められています。
しかしカナダでは、州ごとによって違いはありますが、ほとんどの州で5歳または6歳~15歳まで、または7歳~16歳までの10年間が基本的には義務教育期間です。
州によっては幼稚園や17歳、18歳の高校卒業までを義務教育と定める地域もあります。
カナダでは日本のように小学1年、中学1年という区切り方はせずに、小学校から高校までの12年間をグレード1、グレード2といった呼び方を通しで数えるのが特徴的。
学年区分も日本と大きく変わっているのが面白いところです。

授業料が無料

カナダの公立学校では、日本にあたる高校までが義務教育期間として定められており、政府が授業料を負担するので無料で提供されています。 また、学費だけでなく、教科書も無料で貸し出しを行っています。
教科書は使い終わったら返却しなければいけないため、書き込みはしないように指導されています。
ただ、授業料や教科書の無料提供は税金を払っている国民が対象で、留学生に関しては年齢問わず規定の学費を払う必要があります。

英語とフランス語の2言語を学ぶ

カナダの教育制度で特徴的なのが、英語とフランス語の2言語の公用語を学ぶ点です。
国民の約70%は英語をメインに使っていますが、ケベック州ではフランス語を使う人々もいます。
そのため、カナダでは二言語プログラムというものがあり、義務教育期間中は英語とフランス語を学びます。

 在宅教育ができる

カナダでは在宅教育ができる点が特徴的です。
日本の学校にはない制度ですが、カナダには自宅で学習する子供に対してインターネットを使って学習を支援するサービスもあります。
在宅教育により、家庭の事情で学校に通えない子供でも自宅にいながら十分な教育を受けることができます。
「カナダの教育レベルが高い」と言われるのは、このように子供の事情に合わせた教育制度を作ることができるからでしょう。

 カナダ留学が日本人から人気の理由

カナダは日本人が選ぶ留学先として人気の国です。ここではその理由をご紹介します。

 英語が聞き取りやすい

カナダ英語は癖が強くなく、日本人には聞き取りやすいと言われています。
お隣アメリカのアメリカ英語に近く、日本人はアメリカ英語に慣れている点からも学習しやすいと言えるでしょう。
オーストラリアも人気の国の一つですが、母音の変化が激しくて初学者には少々キツいのですが、その点カナダの英語は洗練されているためリスニングやスピーキングもしやすいのがメリットに挙げられます。
費用と自然の多さではオーストラリアもカナダと同じくらい魅力的な国ですが、英語学習のしやすさではカナダに軍配が上がります。

 学費が安い

同じ英語圏のアメリカやイギリスなどに比べると、学費が安い点も人気の理由の一つです。
筆者も学生の頃に1ヶ月バンクーバーに留学しましたが、約40万円で済みました。
これがアメリカやイギリスだと約50万~60万と割高になってきます。
また、物価に関してもアメリカやイギリスに比べる安いのも嬉しいところですね。

 季節ごとにアクティビティが多い

カナダは旅行先としても人気ですが、広大な自然が多くて、四季に応じたアクティビティができます。
バンクーバーのスタンレーパークでサイクリングやウォーキングをしたり、ビクトリアのビクトリアガーデンに行ったり、イエローナイフでオーロラを見たりと楽しみ方もさまざま。
1年を通して楽しめるアクティビティがたくさんあるので、自然が好きな人にとっては最適な国でしょう。

 のんびりとして国民性

カナダ人はのんびりとして穏やかな性格な人が多いです。
もちろん都心部ではそんな人ばかりではありませんが、それでも日本よりは時間がゆったり流れているように感じます。
それも広大な自然がもたらしているのが影響しているのでしょう。
自然を味わいつつ、ゆったりした日々を感じたい人にはおすすめの国です。

まとめ

カナダと日本の教育制度や特徴の違いがお分かりいただけたでしょうか。
州ごとによって義務教育期間や教育内容が違っていたり、日本の教育制度とはだいぶ異なっているので、発見も多いかと思います。
そんなカナダは日本人は留学先として日本人から人気の国の一つになっています。
これから留学される人はカナダを視野に入れてみてくださいね。

教育システム/カナダの教育制度.txt · 最終更新: 2020/10/15 16:55 by ryugakupedia