海外留学に憧れている人の中には、高校から留学したいと考えている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、イギリスの高校留学に関して、その概要から、メリット、イギリスのスクールライフ、さらには必要な出願書類などについて解説します。
留学を希望している中学生や高校生、さらにはその親御さんなど、ぜひ参考にしてみてください。

日本の高校には公立と私立がありますが、イギリスにも同じように公立と私立があります。
しかし、公立高校は留学生の受け入れを基本的に行っていません。
これは、公立高校の学費が無料であり、税金によって賄われているため、税金を納めていない留学生は入学できないのです。

そのため、留学生は基本的に私立高校に入学することになります。
私立高校といっても名門私立であるパブリックスクールや寮制のボーディングスクール、インターナショナルスクールなど様々なものがありますが、ほとんどの留学生はボーディングスクールに入学することになります。

多くの留学生が入学するボーディングスクールは、寮制の学校です。学生同士が同じ寮で生活するため、友人もできやすいでしょう。
また、教育にも力を入れている学校が多く、イギリスのボーディングスクールは世界的にも高い教育水準を誇っているとされています。
授業以外にも課外活動や修学旅行などもあるので、イギリスで様々な経験を積むことができるでしょう。
ただし、私立高校であるため、授業料は比較的高めです。
学校にもよりますが、学費や滞在費込みで年間400～600万円はかかると考えておいたほうがいいでしょう。

イギリスの学校は、3学期制を採用しているケースが多く、基本的に9月に新学期がスタートし、翌年の7月に終わるスケジュールです。
1学期が9月?12月、2学期が1月?3月、3学期が4月?7月となっており、それぞれの学期には1週間程度の短い休暇もあります。
そして、授業は月曜?土曜まで行われており、土曜日は午前中で終わりです。授業時間も1コマ40～50分程度なので日本の授業との大きな違いはありません。

イギリスの高校留学をするメリットは、イギリスの大学に進学しやすいという点が挙げられます。
日本の高校を卒業し、イギリスの大学に進学しようとすると、教育課程の違いから大学進学のための準備コースで勉強する必要があります。
しかし、イギリスの高校を卒業していれば、準備コースを経ずにそのまま大学に入学可能です。
また、若いうちからネイティブの英語に触れられるのも大きなメリットだと言えます。
授業は当然英語なので、高校卒業まで留学するだけでも英語力の大幅なアップが期待できるでしょう。
また、イギリスは英語発祥の地であり、ブリティッシュイングリッシュでも有名です。
正しい英語の発音を身につける絶好の機会だと言えます。
そのほかにも、イギリスには世界の様々な国から様々な人種の人が集まっています。
そのため、異文化交流を頻繁に行うことができるでしょう。日本だとなかなかできない経験も留学中であれば、それほど難しくはありません。

イギリス高校留学をする場合、英語力を気にしている人もいるのではないでしょうか。
高校留学をする場合、英語力に関しても入学試験に含まれているのが一般的であるため、合格していれば、英語力は問題ないということになります。
ただし、日本の中学校を卒業した学生が、そのまま現地の高校に入学し授業を受けるのは非常に難しいと言えます。
そのため、高校入学時には、本来の自分の年齢よりも1つ下の学年に入学するケースが少なくありません。
イギリスの高校の成績は、大学進学に大きく影響するため、大学進学まで考えて高校留学をしているのであれば、このような選択をとったほうが無難だと言えます。
ちなみに、高校2年生や3年生のタイミングで留学する人に対しても、1年間の準備コースを用意してもらうケースもあります。

最後に、イギリス高校留学の出願に必要な主な書類について解説します。
出願書類は、学校によって変わってきますが、「入学申込書」「成績表」「推薦状」は基本的にどの学校でも必要になるでしょう。
また、合わせてビザ、航空券、保険などの手配も行わなければいけません。

今回は、イギリスの高校留学について、その概要からメリット、さらには必要な語学力などについて解説しました。
イギリスの高校留学では、基本的に私立高校に入学することになります。
費用は高めですが、質の高い教育を受けることができます。
また、異文化交流や語学力の向上など、日本ではできない経験を積むこともできるでしょう。
ぜひ、イギリス高校留学を検討してみてください。