語学力を高めるため、自身の興味ある分野の勉強をするために海外の大学への進学を検討している人は多いのではないでしょうか。
この記事ではマルタに焦点を当て、マルタの大学に留学するにはどうすればいいのか解説します。
マルタへの学部留学を希望している人、マルタにはどのような大学があるのか知りたい人はぜひ参考にしてみてください。
マルタは、面積が316?と淡路島の約半分の大きさで、人口は2019年時点で約51万人と非常に小さな国です。
そのため、マルタ国内にある大学の数は多くありません。
近年では海外系の大学がマルタに進出しているケースが見られますが、そのような大学を除くと、マルタにある大学は公立のマルタ大学のみとなります。
マルタ大学以外にも、後述するマルタ芸術科学技術カレッジなど職業教育を行う高等教育機関はあり、学位の取得も可能です。
ただ「大学」と呼ばれる機関は、海外系を除くとマルタ大学のみです。
ここでは、マルタの主な大学・高等教育機関として以下の2つについて解説します。
・マルタ大学
・マルタ芸術科学技術カレッジ
それぞれどのような学校なのでしょうか。
マルタ大学は、先述の通りマルタで唯一の大学です。
公立大学となっており、イムシーダにあるメインキャンパスのほかに、首都のバレッタ、マルサシュロク、ゴゾ島などにもキャンパスを持っています。
学生数は約11,000人で、そのうち約700人が留学生です。
留学生は90以上の国から集まるなど国際色は非常に豊かです。
授業はマルタの公用語の1つである英語で行われ、もう1つの公用語であるマルタ語を学ぶこともできます。
大学の設立は1769年で250年以上の歴史を持ち、長年にわたってマルタの高等教育を引っ張ってきました。
現在もなお総合大学として、各分野において質の高い研究や教育を提供しています。
具体的な学部には以下のようなものがあります。
・人文学部
・法学部
・社会福祉学部
・建築環境学部
・経済経営会計学部
・教育学部
・工学部
・健康科学部
・情報コミュニケーション学部
・メディア知識科学部
・医学部
・歯学部
・理学部
・神学部
マルタへの学部留学を考えるのであれば、まずマルタ大学を検討することになるでしょう。
マルタ芸術科学技術カレッジは、2001年に設立されたカレッジです。
こちらの学校は大きく分けて以下の3つの教育機関で構成されています。
・ファウンデーションカレッジ
・テクニカルカレッジ(職業訓練を行う)
・ユニバーシティ・カレッジ
学部留学をしたい人は、学士課程・修士課程を提供しているユニバーシティ・カレッジに留学することになります。
なお、マルタ芸術科学技術カレッジは、マルタ島とゴゾ島にキャンパスがあり、提供している学士課程は180以上にも上るため、自分の学びたい分野の勉強に取り組むことができるでしょう。
日本の高校を卒業した後に、そのままマルタの大学に進学する場合、いきなり大学に入学することはできません。
マルタの大学は大学進学までの就学年数が13年であればそのまま直接大学に入学できます。
しかし、12年以下の場合は、その前に「ファウンデーション課程」を修了しなければいけません。
マルタの教育制度は、日本でいう高校を卒業するまでに13年かかるようになっていますが、日本の教育制度だと12年となるため、高校卒業後にそのまま学部留学をしたい場合は、ファウンデーションコースが欠かせないのです。
ただし、日本の大学や海外の他の大学を卒業している人であれば、ファウンデーションコースを経ないで直接大学入学することも可能です。
ファウンデーションコースでは、大学の授業についていけるように、語学力や学習スキルなどを身につけるための勉強が行われます。
約1年のファウンデーションコースを修了すると晴れて大学入学です。
大学を卒業するまでの年数は単位の取得状況次第ですが、最短だと文系であれば3年、理系であれば4年で卒業可能です。
なお、修士課程に関しては1年もしくは2年で修了でき、博士課程に関しては、修士号を取得した後にフルタイムの研究を3年以上行い博士論文を提出することで修了できます。
今回は、マルタへの学部留学を希望する人に向けて、マルタにある大学や進学のための条件などについて解説しました。
マルタは国が小さいこともあり、大学や高等教育機関の数は多くありません。
また、高校卒業後そのまま学部留学をする場合は、ファウンデーションコースが必須となります。