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大学:イギリスの学部留学

イギリスの学部留学


海外の大学で学んでみたい、海外の大学に学びたい分野・教えてもらいたい教授がいる、といった人は多いのではないでしょうか。
この記事では、イギリスの大学へ学部留学をしたいと考えている人に向けて、イギリスの大学の概要から、入学までの大まかな流れなどについて解説します。
ぜひ参考にしてみてください。

イギリスの大学は国公立ばかり

日本の場合、国公立大学と私立大学がそれぞれたくさんあります。
一方でイギリスの場合私立大学は数校のみで、残りは全て国公立大学となっているのが特徴です。
また、国公立大学は政府によって評価されるので、質の高さも維持されています。
また、授業に関しては、日本同様講義形式のものもあれば、セミナーやワークショップといった形で行われることもあります。

イギリスの大学は3年で卒業できる

大学というと、4年間で卒業するというのが日本人にとっては当たり前かもしれません。
しかし、イギリスの場合は、一部を除き学士課程(学部)を3年で卒業することができます。
さらに、中には2年間で卒業できる学士課程コースを持つ大学も存在します。
そのため、学生はより早く社会に出ることが可能です。
なお、大学院に関しては、修士課程が1年で修了します。こちらも通常は2年で修了する日本よりも早くなっています。

大学の新学期は9月から

日本は4月から新学期が始まりますが、イギリスの大学は9月下旬から新学期(秋学期)始まります。
そして、12月中旬ごろまで続き、その後1月から4月くらいまで春学期として授業が行われ、その後5月~6月がテスト期間です。
なお、留学生の場合、英語の勉強をするために5月から8月まで英語研修を受けるケースもあります。

学費は国公立で年間150万円程度

留学をしようとしている人の多くは、学費を気にしているのではないでしょうか。
イギリスの場合、学部や大学によっても変わりますが、だいたい150万円/年が相場です。
これに現地での生活費や保険料、ビザの申請費用、航空券代などが加わってきます。
また、イギリスの中でもロンドンは物価が高いとされているため、ロンドンの大学に留学するとなるとさらに費用が高くなるかもしれません。

ほとんどの留学生はファウンデーションコースが必要

日本人がイギリスの大学に学部留学しようとする場合、ファウンデーションコースというコースの受講が必要になるケースがあります。
ファウンデーションコースとは、簡単にいうと大学進学の準備コースのことです。
自分の学びたい分野のファウンデーションコースを受講し、大学で勉強するための基礎をここで身につけます。
ファウンデーションコースは約1年間のコースとなっているため、ファウンデーションコースから学部卒業まで4年間かかる計算です。

なぜファウンデーションコースが必要なのか

なぜ、日本人がイギリスの大学に学部留学する場合、ファウンデーションコースを受講することになるのかというと、日本とイギリスの教育システムが違うためです。
イギリスでは、日本の高校に当たる学校のことをSixth Formと言います。
ここでは、日本と同じような教科を学ぶだけでなく、日本の大学1年生が取り組むような勉強も行われます。
つまり、イギリスの大学1年生は、すでに大学生としての基本的な勉強ができる状態にあるのです。
一方の日本の場合は、高校生の時点でそのような勉強はしないため、高校卒業後そのままイギリスの大学に入学すると、勉強に支障が出る恐れがあります。
そのため、ファウンデーションコースで1年間大学で勉強するための基礎を学ぶのです。

なお、すでに日本で大学を卒業し、卒業後にイギリスに学部留学する場合は、ファウンデーションコースが不要なケースもあります。
ただし、今までに他の大学で学位を取得したことがあったり、専門的知識を要する場合は免除されることも。

ファウンデーションコースの入学条件

大学にもよりますが、ファウンデーションコースに入学する場合は、以下のような条件を満たしている必要があります。

・日本の高校の卒業証明があること
・日本の高校の成績証明があること
・志望動機書を提出していること
・パスポートおよびビザのコピーを提出すること
・一定以上のIELTSのスコアがあること(もしくはそれと同等の英語レベル)

細かい条件は大学によって違うので、確認する必要がありますが、一般的には上記の条件は最低でも満たしている必要がある、と考えておいたほうがいいでしょう。

留学前にできることは?

現在高校に通っている人で、イギリスの大学へ学部留学したい、と考えている場合は、まず英語の勉強に取り組むようにしましょう。
先述の通り、ファウンデーションコースの入学条件で英語のスキルを求められる可能性があるためです。
また、現地では当然ですが英語で授業が行われるため、英語スキルは必須です。
高校の成績も留学時には関係してくるため、定期テストなどでいい成績を残せるように、英語以外の教科にも真面目に取り組む必要があるでしょう。
また、イギリスの大学を調べ入学条件についても把握しておくことをおすすめします。

まとめ

今回は、イギリスの大学への学部留学について解説しました。
日本人が学部留学をする場合、基本的にはファウンデーションコースの受講が必要です。
また、英語力も当然必要になるので、早いうちから準備をしておくことをおすすめします。
自分の学びたい分野が決まっている人は、大学について調べ始めておくといいでしょう。

大学/イギリスの学部留学.txt · 最終更新: 2020/10/15 14:52 by ryugakupedia