ディプロマとは、学校を卒業した時に授与される卒業証明書のことです。
オーストラリアの場合、卒業した学校の種類によってもらえるサーティフィケートが異なります。
日本でいう、短大卒業と同等レベルだと「ディプロマ（Diploma）」といい、大学卒業と同等レベルだと「ディグリー（Degree）」と言います。

Certificate（サーティフィケート）の種類
①Certificate（レベル1～4）：専門学校レベル
②Diploma　　　　　　　　　：短大卒業レベル
③Degree　　　　　　　　　 ：大学卒業レベル
よく混同してしまうこの3種類、卒業証明書に変わりはありませんが、どのレベルの学校を卒業したかという違いがあります。
ここでは②の、短大卒業レベルのディプロマについてまとめています。
ちなみにディプロマは、「特定のプログラムやカレッジを卒業したことが認められる証明書」となり、どの大学を出ても必ずもらえるものではありません。

先述しましたが、ディプロマとは、ある特定のカレッジまたは専門的なプログラムを修了した者に授与される卒業資格の一つです。
日本では聞き慣れない言葉ですが、オーストラリアを含む英語圏の国では一般的な制度です。
ディプロマのコースに進む学生は、短期的に集中して専門分野を学び、キャリアに繋げたいという人が比較的多いです。

◇人気のディプロマコース
・ビシネス、マーケティング分野
・教育関連分野
・デザイン、アート分野
・IT、コンピューター分野

これらの専門的な分野でよりスキルや知識を学ぶことができるため、その道のプロフェッショナルを目指す人には向いています。
自分のやりたいことが明確にある人にはおすすめのコースです。

・卒業後、大学編入がしやすい
・学費を抑えて進学、編入ができる
・明確な目標がある場合、就職がしやすい

例えば、オーストラリでの大学進学や編入を考えている人にとって、専門学校などでディプロマを取得しておくと入学する際の英語力や能力の証明になるなどの利点があります。
特に、専門学校と提携している大学への入学だと、学費も抑えることができる場合があります。
また、ディプロマコースは短期集中で高いスキルを学ぶことができるため、卒業後すぐに仕事を視野に入れている人にとっては時間を効率的に使うことができるいいコースです。
必要な知識やスキルを磨き、それを仕事や就職活動に活かすことができるのも、ディプロマコースの大きなメリットです。
勉強していく中で将来のことを決めながら、進路変更も柔軟に対応できるのも、ディプロマコースの魅力の一つと言えます。

学校の卒業証明書は、Certificate→Diploma→Degreeの順番でレベルが上がっていきます。
その間、細かいレベルが10段階に分かれています。
ここから先は、残りのディプロマ以外の種類も解説していきます。

◇Certificate（サーティフィケート）
こちらは専門学校レベルを卒業すると授与されます。レベルが1?4まであり、学習内容が異なります
Certificate①：規定の学習内容の理解、実行力をつける
Certificate②：①より複雑な内容の理解、実行力をつける
Certificate③：高校卒業と同等レベル。物事に対する対応力、理解力、適用力などが求められる
Certificate④：短大卒業と同等レベル。③の能力をさらに磨き、リーダーシップを発揮できるようになる

◇Degree（ディグリー）
Associate degree：大学1年目と同等レベル。専門知識や技術を高いレベルで要求される
Bachelor degree ：大学卒業と同等レベル
Master degree　 ：大学卒業と同等レベルまたはそれよりも上
Doctoral degree ：大学院卒業と同等レベル

内容やレベルは、大体このような形です。
サーティフィケートはレベルが4段階あり、多くの人が卒業後にディプロマのコースを履修します。
日本のレベルでいうとサーティフィケートは高校卒業レベルのため、ディプロマコースまで取得しておいた方が、何かと実用的かもしれません。

あまり聞きなれないディプロマコースですが、自分のやりたいことや将来を見据えて勉強したいという人にとってはおすすめできる制度です。
短期集中のカリキュラムが多いので、勉強してみて、より専門分野を深く勉強したい場合は進学や編入などができ、柔軟に将来を考えることができます。
オーストラリアには多くの留学方法や制度がありますが、自分の好きなこと、学びたいことがはっきりとあり、オーストラリアで勉強をしたいという方は、ぜひ一度ディプロマコースを検討してみてはいかがでしょうか。