以前のリビジョンの文書です
フランス留学中の万が一に備えて万全にしておきたい保険。
フランスでは一定の年齢以上・滞在期間に該当する場合に保険加入が義務図けられていて、留学中の日本人もフランスの社会保険に加入する必要があります。
今回の記事ではフランス留学の際に知っておきたい、フランスでの保険の知識、用意しておくべき保険について確認していきましょう!
◇28歳以下の学生ビザを取得している方
フランスの国民健康保険(Asssurence Maladie)の学生社会保険保障(S?curit? sociale des ?tudiants)への加入が義務になります。
加入料金は無料です。
29歳以上の方は、普遍的医療保障「CMU(Couverture maladie universelle)」への加入が必要です。
この場合、保険料は年間約150~550ユーロ程度です。
3ヶ月以内など短期でフランスへの留学をお考えの方は、フランスの留学生用保険に加入ができません。
そのため、クレジットカード付帯保険や民間の海外旅行保険で保険面を手厚くフォローしておく必要があります。
では、フランスの国民健康保険とは、いったいどんなシステムなのでしょうか?
次に確認していきます。
フランスの国民保険は手厚い方だと言われています。
医療費の自己負担額は日本と同じでかかった医療費の3割負担です。
日本と大きな違いは、フランスは一度医療費の全額をその場で支払い、後日保険適用分が帰って来る仕組みとなっていること。
おおよそ2週間後に還元される仕組みになっています。
さらに、フランスには基礎医療保険(S?curit? sociale)で還付されない自己負担分を補ってもらえる任意保険「Mutuelle(ミュチュエル)」があります。
民間の保険のため、契約内容によって還付率はそれぞれ異なるので、契約前に内容を良く確認しましょう。
フランスでは現在、90%近い方がMutuelleに加入しているのだとか。
高額の保険に加入すると、入院費用や手術費用が全額適用される場合もあります。
フランスの公的保険では、治療費が全額補償されるわけではありません。
また、治療費が日本に比べると高めと言う点も課題です。
高額治療費が必要になった場合、一時帰国中や他国への旅行も含めていざという時に備えたいという方も少なくなく、日本の海外旅行保険を組み合わせてフランス留学をされる方もいます。
とくにフランス国民保険の加入や活用手続きには、フランス語中級程度のレベルが求められるので、言語に不安があると言う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな場合も、日本の海外旅行保険の中には、医療費の補償だけでなく、キャッシュレスで治療が受けられる病院との提携サービス、日本語通訳の派遣サービスなど、安心して留学生活を送ることができるようなサービスも提供しているところもあります。
健康保険料を少しでも抑えたいのであれば、フランスの国民健康保険に加入手続きが完了するまでの間は、日本の海外保険を付けて置くという選択も手です。
【日本で民間の海外旅行保険に加入しておくメリット】
・日本人医師の治療が受けられる
・きれいな病院で高い医療水準の治療が受けられるため
・保険で困った際に、日本語でサポートが受けられる
・携行品の盗難・紛失、ホテルなどの備品を壊してしまった際の損害賠償、飛行機が遅延した際などのトラブルを保証したプランもある
・特に病気やケガで治療を受けたときの補償額が高い
【日本で民間の海外旅行保険に加入しておくデメリット】
・値段が高い
1年あたり格安でも13万円程度はかかります。
・出発後に加入することができない
日本の海外旅行保険は、渡仏後からは申請できません。
必ず出発前の最低ラインでも3週間前までには申請が必要です。
延長については、現地から可能です。
フランス留学に必要な保険費用を抑えつつ、必要な範囲をカバーするには、どんなプランが最適なのでしょうか?
おすすめは、現地の健康保険でカバーが不十分な範囲を、日本の海外保険補償で補填する形です。
・疾病/傷害治療
1,000万円以上の高額請求はかなり稀なので、500~700万円程度の補償を目安にしましょう。
・救援者費用
フランスでは救急車は有料。チャーター機の利用や親族の渡航費なども考えると、300万円程度の補償額は欲しいところです。
・携行品損害
こちらについては意見が分かれますが、現地でパソコンを盗まれた!などの思わぬトラブルに巻き込まれる可能性を考え、付けておくことをおすすめします。
・個人賠償責任
ホテルのバスタブを壊して1000万円の請求なんて話も…。
絶対の安心を求めるならば2,000万円程度は付けておきましょう。
・死亡(傷害・疾病)
生命保険に加入している場合、海外旅行保険で高額な死亡補償を付けなくても遺族への補償は十分という場合も。
そうでない場合は、検討してみましょう。
・航空機寄託手荷物遅延等費用
手荷物にまつわるトラブルは16%以上と少なくありません。
とくに、長期になる方ほど補償があったほうが安心かもしれません。
・緊急一時帰国
特約で付けることができます。
親族の死亡・危篤等により一時帰国した場合にその往復の航空運賃等交通費、宿泊施設の客室料および諸雑費の費用を補償されるので、100万円を目安に付けられると安心です。
フランスの国民健康保険だけに頼らずに、日本の海外旅行保険を付けてから留学される方が多いです。
ご予算もあるかと思うので、まずは海外保険会社に相談の上、ご自身の健康状態や現地での生活の不安を考えて最適なプランを数社から提案してもらいましょう。
手厚く補償しておきたい補充点などが、見えてくるはずです。
直前になってからの海外旅行保険お申込みは引き受けてくれないケースも多いので、日本の海外旅行保険に加入する際には渡仏の2週間前までには動きたいところです。
フランスの国民保険に入る際にも所定の手続きや書類が必要になりますので、出発前にこちらからご確認ください。
https://aaaparis.net/ja/insurance/