イギリス留学というと、語学留学をイメージするかもしれませんが、それだけではありません。
イギリスの場合、サッカーをはじめとしたスポーツや芸術など様々なジャンルの勉強を行うことができます。
この記事では、中でも芸術分野の留学をしたいと考えている人に向けて、イギリスでどういった芸術分野が学べるのか、どういった学校で学ぶのかについて解説します。
芸術分野での留学に興味のある人は、ぜひ参考にしてみてください。
イギリスは芸術分野の留学にぴったりな国だと言えます。
これは、芸術に関連する職業がしっかりと確立されているためです。
また、例えばデザイン系の学校であれば、スタジオには最新の設備を備えているケースが多いため、制作活動がやりやすいのも大きな理由です。
イギリスで学べる芸術分野は、など絵画や彫刻、写真、デジタル、イラストレーション、グラフィック、インテリアデザイン、テキスタイル、ファッションデザインなど多岐に渡ります。具体的には以下の通りです。
・建築:建築、インテリア建築など
・デザイン:イラストレーション、インテリアデザイン、プロダクトデザイン、家具デザインなど
・ファインアート:絵画、陶芸、写真、彫刻など
・コミュニケーションデザイン:グラフィックデザイン、イラストレーション、ウェブデザインなど
・ファッション/テキスタイルデザイン:ファッションデザイン、テキスタイル、マーチャンダイズ、タペストリーなど
また、芸術に関する歴史などを学ぶことも可能です。学べる内容が幅広いため、きっと自分に適した留学をすることもできるでしょう。
イギリスで芸術を学ぼうとする場合、学べるのはカレッジ、大学、大学院の3つに分けられます。
それぞれの学校で修了・卒業までの期間は異なります。
カレッジとは、専門的な分野が学べるコースが設置されている学校のことです。芸術分野に関するカレッジも幅広くあります。
日本でいうと専門学校に近い学校だと言えるでしょう。
日本の大学・大学院同様、イギリスの大学・大学んでも芸術に関するスキル、理論、歴史などを学ぶことができます。
大学にもよりますが、実習を中心としているケースもあるので、たくさんの実践経験を積むことができるでしょう。
また、大学のOB・OGで世界的に活躍するアーティストやデザイナーをゲストに呼び、対話をする機会などもあります。
卒業時には卒業制作展が行われ、そこから就職や仕事につながるケースもあるなど、チャンスは様々なところに転がっていると言えるでしょう。
一般的に芸術を学ぶとなると学校に通うことになりますが、学校に入学せずに学ぶ方法もあります。
例えば、ロンドンにはたくさんの芸術作品が街のいたるところにあり、博物館や美術館なども充実しています。
そのため、語学留学をしながら芸術スポットを巡って自分で勉強する、といった形をとることも可能です。
芸術分野での留学、特にカレッジや大学・大学院への留学を検討している場合は、一定以上の英語力が求められます。
イギリスの場合、一般的にはIELTSのスコアが必要です。
詳しい点数は学校によって異なりますが、カレッジであれば5.0、大学の学部であれば5.5、大学院なら6.5を目安に考えておくといいでしょう。
なお、学校によっては入学時点では規定の点数より低くても、入学後に一定のスコアが取れればOKというケースもあるので、まずは気になる学校の入学条件をチェックしてみてください。
入試方法は学校によって異なりますが、短期のコースや初心者向けのコースで学びたい場合は、簡単な書類などを提出するだけで受講できるケースもあります。
そのため、イギリスの芸術はどういったものなのか触れてみたい、体験してみたい、といった人はこのような形をとるのがおすすめです。
一方で、カレッジや大学・大学院などへ正規の留学を希望する場合は、ポートフォリオの提出を求められるケースが多くなっています。
日本の場合、受験者が1つの会場に集まってデッサンをするなど、芸術試験を受験するのが一般的ですが、イギリスの場合は、ポートフォリオの提出と面接によって合否が決まるのが一般的です。
そのため、出願までの間にしっかりと作品を作っておくこと、なぜ留学を希望するのか、どういったことがやりたいのか、といった志望動機などを考えておくことが重要です。