【日本人の少ない環境希望の人必見!】
フランスにおける日本人の留学状況は?
華の都フランス。
ファッション・フランス料理・美しい言語etc…
そのイメージはもちろん、本場フランスだからこそ学べる技もあり、人気の旅行先・留学先・ワーホリ先でもあります。
さて、この記事では、フランスにおける日本人留学生の状況についてご紹介していきます。
「できるだけ日本人の少ない環境に身を置きたい」\\と言う方はもちろん「フランスって日本人留学生から本当に人気なの?」と気になっている方にとっても参考になる内容にしていますので、ぜひご確認ください。
外務省の発表している「海外在留邦人数調査統計」をご存知でしょうか?
この「海外在留邦人数調査統計」は、海外に在住中の日本人を対象に行われているもので、各国にどのくらい日本人がいるのかを知る客観的なデータになります。
留学・ワーホリで滞在している方だけでなく、永住者や日系企業に勤めている方などの総数を含まれますが、「日本人が少ない国に留学したい」と言う時には、ある程度の参考にはなるでしょう。
令和元年(2018年時点)でのフランスの状況を「海外在留邦人数調査統計」 を確認してみると…
(平成30年)
順位 | 国名(地域) | 在留邦人数(人) | 前年比 |
---|---|---|---|
1 | 米国 | 446,925 | +4.9% |
2 | 中国 | 120,076 | -3.3% |
3 | オーストラリア | 98,436 | +1.2% |
4 | タイ | 75,64 | 7+4.0% |
5 | カナダ | 73,57 | 1+5.1% |
6 | 英国 | 60,620 | -3.6% |
7 | ブラジル | 51,307 | -2.1% |
8 | ドイツ | 45,416 | -0.8% |
9 | フランス | 44,261 | +3.6% |
10 | 韓国 | 39,403 | -0.9% |
フランスは在留日本人の多い国トップ9で、44,261名。
前年比+3.6%となっていました。
他のデータもありましたので紹介します。
こちらは、OECD、ユネスコ、米国国際教育研究所(IIE)等の 2016(平成 28)による日本人の海外留学者数をまとめたものです。
出典:文部科学省
日本からのフランスへの留学者数は2016年度で1,659名(9位)。
全体的に、「海外在留邦人数調査統計」と似通った国が上位に並んでいます。
フランスに在住する日本人、およびフランス留学中の日本人は各国の中でも多いということがデータで分かりました。
となると、「留学するからには日本人の少ない環境で」と思われる方にとっては、「日本人だらけの環境になるのでは…?」と心配になります。
という訳で、日本人留学生が集まりやすい避けたいケースの傾向についてご紹介していきます。
逆に、日本人がいることで安心感が持てると言う方の場合は、当てはまるケースをあえて選択するのも良いでしょう。
フランス留学先として最も人気の高いパリ。
南フランスにあるリゾートエリアのニース。
「第三の都市」・「美食の街」と言われるリヨン。
この3都市はとくに留学生からの人気が高いです。
ルーアン・ラロルシェ・アヌシーなどの自然豊かな都市はあまり日本人からの留学生が多くはなく、逆に留学=大自然や本場文化をアクティビティとして楽しむ旅行感覚で来ることの多いヨーロッパ圏・欧米圏からの留学生の数が増えてきます。
エージェントによっても提携校に違いがありますから、a社ではあっても、b社では提携していないケースも。
日本人の少ない都市を希望される方は、幾つかのエージェントでお話を聞いてみると良いでしょう。
フランスの語学学校には、日本人スタッフが在籍しているところも。
学校の手続きや寮など滞在先の手続き相談など、いざという時にサポートが期待できる点は魅力です。
安心感がある反面、どうしてもフランス語に少し不安のある方など、フランス語初級レベルの方が集まりやすい傾向があります。
イタリア・スペイン語などフランス語の属するラテン系の言語を母国語とする方の場合、フランス語の習得が比較的簡単で上達しやすい傾向があります。
一方で、日本をはじめとしたアジア圏の言語を母国語とする方の場合、1からの吸収になりますからどうしてもスタート地点に差が…。
その結果、フランス留学の現場では、どうしても初級コースのアジア圏学生の比率が高くなります。
なので、できるだけ日本人留学生の少ないクラス環境で学びたいのであれば、日本にいる間にフランス語学校に通ったり、独学である程度力を付けたりしていきましょう。
レベルの高いクラスからスタートできる確率が高くなります。
フランス留学で得られる語学力には、勉強方法や、生活環境によっても変わってくるものです。
フランス語の挨拶程度しか分からないレベルで留学生活をされた方のお話では、フランスに住んでから約3ヶ月でフランス人が話すことがだいたい分かり、8ヶ月経つころには話せるようになったとのことです。
他の方のお話では1件目のホームステイでは英語の使えるご家庭だったので結局英語での会話になり上達せず。
2件目でフランス語しか話せないご家庭でのステイの際には、かなり上達を感じられたという方も。
努力・生活環境で大きくフランス語の上達具合が変わりそうですね。
さて、フランスへの日本人留学生の状況にちなんで、「フランスでは日本人への差別があるのか?」についてもご紹介します!
アジア人差別に関しては、実際に存在するという意見も確かに色々なソースで確認できますが、その多くが旅行者に対するものであることが多いです。
在住歴の長い方に限って、「あまり差別を感じたことがない」という意見が多いのは、フランス人の「伝統や文化に誇りを持ち、大切にする」という姿勢や、「自分の意見を持たない人はダサい」という国民性をある程度心得ているからなのかもしれません。
たとえば、フランス文化に関する知識があったり、フランス語が話せたりすると好感を持つフランス人が多いのは、「自分の文化伝統に傲慢なまでの誇りがあるから」。
文化を褒められたり、会話の中で相手にその知識がある事が分かったりすると、嬉しくなるという訳なのです。
また、フランスでは自分の意見を持つことが正しい・正しくないに関わらずとても重要で、大人・自立の証になります。
ですから、レストランを選ぶ際、ちょっとした決断の際など、意思が感じられない態度を見せてしまうと「つまらない人」「自分より格下」と対等にやり取りしてもらえないと言うことも。
人種差別というよりも、フランス人の気質になじめないことで、差別と思われるような態度を取られてしまうケースが多いようです。
フランスへの日本人留学生の現状についてご紹介してきましたが、お役に立てたでしょうか。
フランスには駐在の方も多く、また留学先としてもトップクラスの人気を誇ります。
なので、日本人の少ない環境を求めたい方は都市の選別や、語学力を日本で付けていくなど対策を立ててみてください。
逆に、日本人のあえて多い都市を選ぶことで、コミュニティーがあったり、いざという時に頼れる在住者がいたりと心強い面もあります。
留学生活で何を優先したいのかを考えながら、ぜひ、理想の留学を叶えてください。