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スペインで使える奨学金


奨学金は海外留学の味方

海外に留学をする際、心配なものの一つに「留学費用」があります。
この留学費用とは、主に学費や滞在費がメインとなり、留学する地域や学校、滞在方法によってかかる費用が大きく異なります。
留学するのに十分な資金がなかったり、出発できても貯金が心配で現地での生活が楽しめなくなってしまうのは非常にもったいないことです。
いざ奨学金を借りるとなると、なんとなくハードルが高いと感じてしまうかもしれませんが、実は数多くの団体や組織、大学が様々な種類の奨学金を提供しており、返済不要の給与型の制度も多くあります。
今回は、スペインで使える奨学金についてご紹介します。費用の心配で夢を諦めなくていいように、ぜひ一度検討してみましょう。

スペインで使える奨学金制度

①キャノン・ヨーロッパ財団
あの映像機器メーカーで有名なキャノンが提供する、ヨーロッパで研究を目的とした留学のための奨学金制度です。
日本の研究者とヨーロッパの研究者がそれぞれの国の研究を行うことができ、期間は3ヶ月~1年間です。
応募資格の対象者は、修士号か博士号を持っている人で、学生や企業、政府機関で働いている人も可能です。
また、出願の際には研究所への受け入れ証明書と研究計画をキャノンヨーロッパ財団に提出する必要があります。
こちらの奨学金の給付額はなんと「年間22,500~27,500ユーロ」と、1年間十分に暮らしていける額となっています。

② JASSO 独立行政法人 日本学生支援機構
給付型と貸与型それぞれ4種類の奨学金を提供している法人で、多くの留学生が利用している奨学金制度の一つ。

◇JASSO給与型奨学金(返済不要)◇

・海外留学支援制度(学部学位取得型)
・海外留学支援制度(大学院学位取得型)
・海外留学支援制度(協定派遣)
・官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム~

◇JASSO貸与型奨学金(返済必要)◇

・第二種奨学金(海外)~有利子~
・第二種奨学金(短期留学)~有利子~
・第一種奨学金(海外大学院学位取得型対象)~無利子~
・第一種奨学金(海外協定派遣対象)~無利子~

③地方自治体の奨学金
国内の自治体や国際交流協会が提供する奨学金で、自治体の移住者や家族などを対象にしています。
ほとんどが給付型となっており、高校生からの留学も可能です。

④民間団体の奨学金
民間企業や団体が運営する奨学金制度です。提供される制度種類が幅広く、応募者の出身地域や専攻分野、留学対象国などによって条件が異なります。
また、こちらもほとんどが給付型となっています。

⑤日本の大学等の奨学金 日本の大学生などが、在籍する学校の交換留学や私学留学をサポートしている場合があります。
対象となる国や地域が異なりますが、奨学金を支給してもらえる可能性があるため、在学中に留学する際は通っている大学に確認してみましょう。

⑥海外で募集される奨学金 駐日大使館などの公的な留学情報提供機関や、現地の教育省などのサイトに案内があります。
スペイン留学の場合、「スペイン政府奨学金」があります。
こちらは、政府・関係機関等が直接募集する政府奨学金の制度です。
また、留学先の学校にも奨学金の制度があるかもしれないため、直接問い合わせてみましょう。

奨学金のメリット

・留学費用を抑えられる
・お金の心配をせずに留学生活が楽しめる
・給与型の奨学金は返済をしなくていい

奨学金を利用するメリットは、何と言っても留学費用の心配がなくなることです。
特に給付型の奨学金の場合は返済が不要なので、将来的な金銭面の負担がありません。
事前に貯金をしていても、実際に現地で暮らすと思いがけない出費が重なることもあります。
お金の心配があると、どうしても留学を楽しめなくなってしまいます。
しかし、奨学金があれば余裕を持った留学生活を送ることができます。

奨学金のデメリット

・応募条件が厳しい
・貸与型の奨学金は期限内に返済する必要がある

奨学金は誰でも応募ができますが、留学の資金を提供してもらう制度なので、応募条件や資格の指定が厳しい場合が多いです。
また、学生だと優秀な成績を有する者が優遇されます。
貸与型の奨学金は、給与型の奨学金に対して応募のハードルが低い場合が多いですが、後々返済しなくてはなりません。
利子がついたり返済期限が決まったりしているため、将来計画的に返済できる人でなければ借りることができません。

まとめ

今回は、スペイン留学で使える奨学金をご紹介しました。
ヨーロッパへの留学で使えるものから個人で使えるものまで、奨学金には様々な種類があります。
留学に行きたいという気持ちがあれば、誰でも応募することができるため、費用が心配な方は是非一度検討してみてください。