韓国の大学は海外からの留学生を積極的に受け入れており、留学生に対する支援制度も整っています。
中国のほかに日本からも多くの留学生が韓国に訪れており、近年の大学留学先の1つとして人気を高めてきました。
そんな今回は韓国の大学学部留学について、ご紹介していきます。
日本の大学との違いはあるのでしょうか?
日本の大学でも入学試験時に外国人枠が設けられていますが、韓国の大学も外国人枠が設けられています。
韓国人の学生と同じように大学入試試験を受けることも可能ですが、外国人枠選考の場合、入学試験を受ける必要がなく、各学校独自の試験を受け合否が決定します。
・出身国で高等学校(それに準ずる学校)を卒業している
・両親が外国人である
・TOPIK(韓国語能力試験)3級以上、または韓国の大学内語学堂4級以上修了
TOPIKに関して、韓国の大学で韓国語のみで授業を受けるために韓国語をどのくらい出来るのかTOPIKの級にて示す必要があるので入学条件に提示されています。
詳しい入学手続きに関しては大学によって異なりますので、きちんと確認しましょう。
主に春学期と秋学期、1年に2回入学の機会があるようです。
長期留学するわけですから、どれくらいの費用を要するのか理解していないといけませんよね?
次に留学するにあたり重要な留学費用について、ご紹介します。
大学(学部)留学ですと、1年間で105万~390万円必要とされています。
韓国留学は、1年間で200万円以上かかる欧米留学より費用を抑えることが出来ます。
しかし大学や学部などによって費用が変わるので、有名校、通いやすい等の自分自身の譲れないポイントを大事にしながら、留学先を決定するようにしましょう。
韓国には、三大大学「SKY」と呼ばれる大学、ソウル大学・高麗大学・延世大学があります。
その中で学費の例として、ソウル大学の1学期学部別の学費を一部紹介します。
2020年度1学期ソウル大学ソウル大学 学費
学部 | 学費(W) |
---|---|
人文学部 | 2,442,00 |
看護学部 | 2,975,000 |
美学部 | 3,653,000 |
法学部 | 2,442,000 |
音学部 | 3,916,000 |
医学部 | 5,038,00 |
国立であるソウル大学で最も安い学費の学部は、人文学部のW2,442,000。
最も高い学費の学部は、医学部のW5,038,000でした。
次にソウル大学と同じく韓国三大大学と呼ばれる高麗大学の1学期学部別の学費を紹介します。
2020年度1学期高麗大学 学費
学部 | 学費(W) |
---|---|
人文・社会学部 | 3,560,000 |
理学・体育学部 | 4,201,000 |
看護学部 | 4,290,000 |
工学部 | 4,840,000 |
芸能学部 | 4,885,000 |
保健・医学部 | 6,207,000 |
私立大学の高麗大学の最も安い学費の学部は、人文・社会学部の(W)3,560,000。
そして最も高い学費の学部は、保健・医学部の(W)6,207,000。
どこの国も同じですが、やはり医学部の学費が高いようです。
また国立と私立でも学費に大きく差があるため、慎重に留学先は考えましょう。
韓国の大学留学 1年間の費用
費用の種類 | 目安 |
---|---|
渡航費 | 2~5万円 |
海外留学保険料 | 13~20万円 |
申請費用(パスポート・ビザ等) | 1~2万円 |
健康診断料 | 2~4万円 |
生活費 | 30~72万円 |
この内訳もまた人によってさまざまで、大きく変わると思いますが、大まかに表すとこのような内訳になるのではないでしょうか。
日本人の留学生の中には、日本で留学費用を働いて貯金して、その貯金で留学生活しているという人もいましたが、韓国現地でアルバイトをして生活費を稼いでいるという人もいました。
語学力の向上にも韓国現地でアルバイトすることもオススメ。
先ほど日本で働いて貯めたお金を留学費用にしたり、韓国現地でアルバイトをし、生活費を稼いでいる留学生がいると申しましたが、働きながら留学費を補う以外にも奨学金制度を利用して留学生活を過ごす方法もあります。
次に韓国留学時におススメの奨学金制度について、ご紹介します。
日本学生支援機構は日本国内のみならず、海外留学奨学金制度も充実しています。
国内の大学でも利用されるなど、多くの学生・留学生が利用しているので、安心して利用できる奨学金制度とも言えます。
・第一種奨学金-無利子-
・第二種奨学金-有利子-
・海外留学支援制度(大学)
高校等を卒業後に国内の学校ではなく、海外の大学に進学し学士号の取得を目指す学生のための奨学金。
韓国では留学生の受け入れを積極的に行っており、奨学金は給付型の制度が多いことが特徴です。
また、韓国政府の奨学金の他にも留学先の大学による奨学金制度も充実しているので、条件が合い、応募資格がそろえば、応募することがおススメです。
年齢制限や成績等が応募資格に関わることがあるので、韓国現地の奨学金制度を受けたいと決めたら、早めに準備することが重要です。
韓国の学部留学に関してご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
入学機会が1年に2回あることや、韓国人の学生の入学試験に比べ、試験を受けやすい分、授業が韓国語で行われるため、授業についていける韓国語能力が求められるなど、日本国内の大学と比べ、やはり違いがあると思います。
海外の大学に進学するので不安な部分があるかと思いますが、きちんと調べ準備していけば問題ないです。