日本と同様に学歴が将来に大きな影響を与えると言われている韓国。
日本から韓国へ留学する場合、語学留学・交換留学・大学正規留学・大学院留学など様々な留学手段があります。
そのなかでも大学・大学院留学は、韓国語で行われる授業をついていけるだけの韓国語の能力が必要となります。
授業以外でも留学生活で韓国語は必須とな\\ってきます。
そんな韓国留学の中で今回は、韓国の大学院留学についてご紹介していきます。
韓国の大学院には「一般大学院」、「専門大学院」、「特殊大学院」の3つがあり、一般大学院の場合は修士課程に2年、博士課程に2年を有します。
(特殊大学院や専門大学院の場合は修士課程を終えるのに2年半を要する場合があります。)
「一般大学院」は主に学術系の研究を行う機関で、大学を卒業した学生が学部を卒業してそのまま進学することが多く、「専門大学院」では専門職に携わる人が研究開発を目的として、「特殊大学院」では現職の教師や経営者などがレベルアップを図るために夜間に通うことがほとんどです。
なお、特殊大学院では他の滞在資格がない日本人の場合、留学に必要なビザが発給されないので注意が必要です。
(韓国留学.com HPから引用)
冒頭でもお伝えしましたが、韓国の大学院では主に韓国語で授業が行われますが、国際大学院などの一部の専門大学院ではすべての授業が英語で行われます。
そのため授業についていくためにTOEIC900点とネイティブ並みの英語力が必要とされることがほとんどです。
韓国の大学院の卒業資格として英語の試験を設けている大学院もあるため、大学院留学は韓国語だけでなく、英語も出来なければ卒業するのが困難なことが現状です。
韓国の大学院へ入学を希望する場合も、大学入学と同じく特別選抜枠(外国人枠)が設けられているところが多く、また入学選考方法は書類審査や面接が中心になりますが、芸術系の大学院などでは実技が課されることもあります。
その他、出身大学の教授の推薦状が必要になる場合もあるようです。
(韓国留学.com HPから引用)
韓国の友人によると、韓国では大学院入学選考前に入学を希望する大学院の担当教授を直接訪ね、色々な話を聞くという学生もいるようです。
やはり留学で気になるのは費用ですよね。
次に、韓国大学院留学でどれくらいの費用が必要なのかご紹介していきます。
韓国大学院の1年間の学費は、50~100万円。
学校や専攻によって学費の差がありますが、日本の大学院の学費との違いはあまりないかと思われます。
韓国留学の費用一覧
留学費用の種類 | 費用の目安 |
---|---|
渡航費(往復) | 2~5万円 |
海外留学保険費用(6ヵ月) | 6~18万円 |
申請費用(パスポート・ビザ申請費等) | 1~2万円 |
健康診断料 | 2~4万円 |
居住費(1ヵ月) | 1~6万円 |
食費(1ヵ月) | 1~3万円 |
その他費用(交際費・交通費等) | 1~3万円 |
(留学くらべーる HPより引用)
語学留学や大学留学など長期留学の場合、貯蓄の留学費用のほかに韓国現地でアルバイトをして生活費の足しにしている留学生が多いです。
アルバイトでも外国人の雇用が少なく、またビザの関係でアルバイトが出来ないという場合があります。
現地でアルバイトをしたいと考えている場合は、働きたいアルバイト先の雇用条件等をきちんと知っておくことが必要です。
日本の隣の国である韓国といくら近い国とはいえ、海外で長期滞在するわけですから、韓国の大学院の事情は知っておきたいところです。
次に現在の韓国の大学院事情についてお伝えします。
学校や専攻による違いはありますが、韓国の大学院では大学院に通う社会人の学生が職業が学生の人より多いことが韓国大学院事情と言えます。
弁護士や銀行員、会計士など仕事と両立しながら進学される人や定年退職されてから入学された人等、様々な人が大学院に通っています。
法学を大学院で学んでいる日本人留学生曰く、学科の授業の多くは、社会人学生が多いという状況に配慮されて、平日の夜7時以降や週末に開講されているようです。
(ただし同じ学科でも、職業が学生の人たちが通うロースクールの授業は、平日の日中に開講されています。)
このような多くの社会人が大学院に通うという事情の背景には、諸説ありますが、
1.朝鮮時代の科挙試験制度(試験により国の役人を選出する制度)の名残で、学歴及び学問に自己啓発を重視する韓国文化の存在。
2.上記の学歴重視の社会の中で、近年の大卒率の増加により、大学院まで進学することで学歴の差別化が可能になっている状況。
3.大学側としては、少子化による大学生年層減少に対応するために、大学院の社会人受け入れを広げ、収益安定を図ろうとしていること。
(弁護士法人 オルビス HPより引用)
また、幅広い年齢層が大学・大学院に通っているため、社会人留学の人でも人目を気にせず学生生活を送れることがもう1つの長所に挙げられます。
今回は韓国の大学院留学に関してご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
大学留学と同じく大学院留学は、韓国人学生と共に同じ授業を学ぶため、授業についていけるだけの韓国語力が必須です。
また、多くの学校で英語のみの授業があり、日本人留学生は韓国語より英語で苦労するという話をよく聞きます。
本気で韓国の大学院留学を考えている人は、韓国語と共に英語力も習得していくと少しは気楽に留学生活を過ごせるかもしれません。