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マルタワーキングホリデーについて


ヨーロッパの英語圏の国であるマルタは、留学先としても人気を集めています。
そのため、中には「マルタにワーキングホリデーで留学できないのかな?」と考えている人もいるでしょう。
この記事では、マルタのワーキングホリデーについて解説します。
そもそも、マルタにワーキングホリデー制度はあるのか、現地でどのような仕事が見つかるのか、といった点について解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

マルタの概要

まずは、マルタがどのような国なのか、その概要を確認しておきましょう。
マルタは、正しくはマルタ共和国といい、面積は東京23区の半分ほどの小さな国です。
イタリアのシチリア島の近くに位置しており、マルタ島、ゴゾ島、コミノ島といった島から構成されている島国となっています。
また、マルタはマルタ語のほかに英語も公用語となっています。
そのため、ヨーロッパをはじめとした各国から留学生が集まってくるのも特徴です。

ワーキングホリーでとは

ワーキングホリデーとは、日本と相手国・地域の青少年が休暇を目的とした入国、および現地滞在中の就労を認める制度のことです。
就労はあくまでも滞在中の資金をカバーするための付随的な位置付けであり、メインは休暇や相手国の文化や生活様式を理解することが目的となっています。
日本では、1980年にオーストラリアとの間でワーキングホリデーを開始し、現在では、以下のような国でワーキングホリデーの利用が可能です。
▼ワーキングホリデーの利用が可能国
オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、英国、アイルランド、デンマーク、台湾、香港、ノルウェー、ポルトガル、ポーランド、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン、アルゼンチン、チリ、アイスランド、チェコ、リトアニア、スウェーデン、エストニア、オランダ

マルタにワーキングホリデー制度はない

先述のワーキングホリデー協定国を見ると、マルタが入っていないことがわかります。
残念ながら、2020年4月現在マルタはワーキングホリデーの協定国には入っていないのです。
では、マルタに留学を希望する人は、現地で働きながら英語を勉強する、という形はできないのかというと必ずしもそうではありません。

マルタでも働きながら勉強ができる

マルタではワーキングホリデーこそ利用できませんが、学生ビザ所有者で条件を満たしていれば、アルバイトをすることができます。
働きながら勉強をするには、以下の条件を満たしている必要があります。

・学生ビザを持っていること
・マルタに90日以上滞在する人で、週15時間以上英語の授業を受けていること

条件を見てもわかるように、90日以上つまり、3ヶ月以上留学する人しか働きながら勉強はできないため注意してください。
条件を満たした人は、学生ビザを取得した後に、仕事を探し就労許可証の申請を行います。
申請が通り、申請書を取得したら働き始められます。
なお、申請の際には230ユーロが必要になるので用意しておきましょう。
また、就労許可証の申請が降りるまで1ヶ月以上かかる可能性もあるので、早めに申請しておくことをおすすめします。

マルタでの仕事

マルタで日本人が就ける仕事にはどのようなものがあるのでしょうか。
この点に関しては基本的に、人手不足である飲食関連の仕事は見つかりやすいと言われています。
また、日本食レストランや旅行会社など、日本関連の仕事も見つかる可能性がありますが、小さな国ということもあり数は多くないのであまり期待しないようにしましょう。
また、仕事によっては語学力が一定レベル以上にないと採用されない可能性もあるので、語学力の研鑽も忘れてはいけません。

マルタの魅力

ここでは、マルタに留学する魅力について解説します。
なぜ、マルタのような小さな国に留学する人が多いのでしょうか。

治安がいい

マルタは、ヨーロッパ各国の中でも、治安がいい部類に入る国です。
海外=治安が悪いというイメージを持っている人もいるかもしれませんが、マルタでは、置き引きやすり、深夜の一人歩きなど基本的な点に注意していれば危険な目に遭う可能性は低いと言えるでしょう。

物価が安い

マルタは、他の英語圏の国へ留学するよりも費用が安く抑えられると言われています。
マルタの場合、例えばパンを購入するとして日本円にして100円以下で購入可能です。
また、外食は日本と同程度の価格ですが量が多いため、満足感が得られるでしょう。
ちなみに同じヨーロッパで英語圏であるイギリスのロンドンは物価が高いため、どうしても費用がかさんでしまいます。

日本人が少ない

英語圏の国に留学したものの、語学学校には日本人がたくさん、というケースはよくあります。
しかしマルタは、他の英語圏の国に比べると日本人が少ないのが特徴です。
語学学校にもよりますが、所属している日本人の比率が5%程度という学校も少なくありません。
日本人があまりいない環境で勉強や仕事に取り組みたいのであれば、マルタがぴったりです。

まとめ

今回は、マルタのワーキングホリデーについて解説しました。 マルタは、ワーキングホリデーの利用こそできませんが、条件を満たすことで勉強をしながら仕事をする、というワーキングホリデーに近い形で滞在することができます。
ぜひ、マルタへの留学を検討してみてください。