日本と協定がある国で一定の期間滞在することができ、生活のために現地で働くことができる制度のことをワーキングホリデーといいます。
（以下ワーホリ）
日本は現在26カ国と協定を結んでおり、ワーホリができる対象年齢は、すべての国に共通して18歳から30歳までです。

ワーホリ制度はとても自由なビザのため、スペインに滞在中でもヨーロッパ諸国に旅行に行くこともできます。
日本にいるとなかなか行きづらいヨーロッパでも、スペインにいると電車や車で行けてしまうためついでに旅行をたくさんしたいという方に人気です。

ワーホリというと、カナダやオーストラリアなど英語圏で日本人から人気の国がイメージされやすいと思います。
どうせなら、「日本人が少ない・英語圏ではない国・日本から遠くてなかなか行けない国」のような基準で国を選ぶ場合、スペインは候補に上がるかもしれません。

スペインワーホリでは、語学学校に短期間通うことも可能です。
その間にスペイン語を勉強し、残りの時間で旅行を楽しんだり仕事をしてみたりすると面白いかもしれません。
また、スペインならではの伝統文化やアート、工芸品などを学ぶこともできるため、趣味の時間や新しいことにチャレンジするにもいい機会になります。

ワーホリビザでは、現地で仕事をすることができます。
概念としては、滞在費をまかなうために定められたルールのもと労働による収入の確保が許されています。
そのため多くのワーホリで来た人たちはアルバイトしていたり、インターンシップに挑戦していたりしています。
海外で働く経験はとても貴重なため、ワーホリの機会にぜひやってみてもいいかもしれません。

スペインといえば、陽気で暖かい人柄のイメージがあるかもしれません。
実は親日国のスペインでは、アニメや漫画が好きな人が多く日本食も人気です。
地域によりますが基本的には天候も良く、食事や自然を楽しむことができる国です。

マドリードはスペイン首都で、国内の中心地にあります。
市内は洗練された大通りが交差し、レティーロ公園などの広々とした美しい公園があります。
ヨーロッパ美術の名作が数多く収蔵されていることでも知られ、その中でも有名なプラド美術館には、世界的に有名なゴヤやベラスケスなどのスペインの画家たちの作品が展示されています。
マドリードの旧市街には、柱廊に囲まれたマヨール広場があります。
その近くにはバロック様式の王宮と歴史的な武器を展示する武器庫があり、歴史を身近に感じることができます。

バルセロナはスペインのカタルーニャ州の州都で、アートとモダンな建築物で有名なグローバルな都市です。
バルセロナの市内には、アントニオ・ガウディが設計した幻想的なサグラダファミリア教会をはじめとしたスペインを代表する建築が数多く点在しています。
ピカソ美術館とミロ美術館には、同じくスペイン出身で世界的に有名なアーティストのピカソとミロのモダンアートが多く展示されています。

バレンシアはスペインの南東部に位置する都市で、地中海に面しています。
芸術科学都市として知られ、プラネタリウムや海洋水族館、参加型の美術館などの近未来的な建物が並んでいます。
またバレンシアには美しいビーチがあり、近くには保護指定されている湿地帯で有名なアルブフェラ自然公園が広がっています。
湖や遊歩道もあるため、ただ歩くだけでも自然を感じられる環境があります。

コルドバは、スペイン南部のアンダルシア州にある都市です。
スペインの歴史においてはとても大切な都市で、古代ローマ帝国の重要な都市として発展し、中世時代はイスラム王朝の主要中心都市として繁栄しました。
西暦784年に建てられた巨大なモスクのメスキータは、コルドバで最も有名な建物です。

グラナダは、スペイン南部のアンダルシア地方にある都市です。
シェラネバダ山脈のふもとの丘陵地帯に位置しています。ムーア人の統治下にあった中世の壮大な建築物、アルハンブラ宮殿があることで知られおり、シェラネバダという大きな山脈の地帯に位置しています。
年中温暖な気候のため、作物や植物がよく育ち、美しい景色を作り出しています。

セビージャはスペイン南部に位置するアンダルシア州の州都で、フラメンコの本場として有名な街です。
セビージャにある有名な歴史的建造物には、アルカサル城やマエストランサ闘牛場などがあります。
スペインの大都市の雰囲気とは違い、古代の雰囲気や建築物が残った美しい都市です。

スペインのワーキングホリデーを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
都市によって特徴や雰囲気が全く異なるため、国内旅行のついでに各地を回ってみてもいいかもしれません。