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イギリスワーキングホリデーについて

概要から申し込み手順まで

海外留学に憧れている、海外で生活してみたい、という人は多いのではないでしょうか?
そのような人たちの選択肢の1つとなるのが、ワーキングホリデーです。
ワーキングホリデーは、世界26の国と地域(2020年4月現在)で利用できます。
この記事では、ワーキングホリデーの中でも人気の高い国の1つであるイギリスを取り上げ、イギリスのワーキングホリデーの概要から申し込み手順まで解説します。
ぜひ、参考にしてみてください。

ワーキングホリデーとは

まずは、ワーキングホリデー(通称ワーホリ)がどのような制度なのか確認しておきましょう。
ワーキングホリデーは、簡単にいうと、日本と協定を結んでいる国、地域への旅行、休暇、就労が決められた期間内であれば自由に行えるようになるというものです。
厳密には双方の国、地域の文化や生活様式を理解することを目的として提供されるものなので、メインの目的は休暇となり、就労は現地での滞在資金を補うために付随的に行えるもの、という形になっています。
とはいえ、基本的に何を行なってもいいため、現地での就業や観光はもちろん、語学学校に通うこともできます。

日本のワーキングホリデー制度は、1980年にオーストラリアと協定を結んだのをきっかけに、2020年4月現在では、以下の26の国と地域で制度が導入されています。
オーストラリア・ニュージーランド・カナダ・韓国・フランス・ドイツ・英国・アイルランド・デンマーク・台湾・香港・ノルウェー・ポルトガル・ポーランド・スロバキア・オーストリア・ハンガリー・スペイン・アルゼンチン・チリ・アイスランド・チェコ・リトアニア・スウェーデン・エストニア・オランダ
日本人がワーキングホリデーを利用して上記の国、地域に行くこともあれば、上記の国、地域の人たちが日本にやってくることもあります。

イギリスのワーキングホリデーの特徴

ここからは、イギリスのワーキングホリデー制度について解説します。
日本はイギリスとの間にもワーキングホリデーの協定を結んでいます。
しかし、イギリスのワーキングホリデーは他の国のものと若干の違いがあるので注意が必要です。
まず、イギリスのワーキングホリデーは正式には「Tier 5: Youth Mobility Scheme」といい通称YMS ビザと呼ばれています。
このYMSビザは短期就労を目的としたビザです。
もちろん、休暇や語学の勉強をする際にも利用できるものですが、あくまでも就労者向けのビザであることは、他の国とは異なる点だと言えるでしょう。

また、国によっては、1年間にワーキングホリデーを利用できる人数が制限されていないケースもありますが、イギリスの場合は年間1,000人と上限があります。
詳しくは後述しますが、通常であれば1月と7月の2回に分けて抽選が行われ、抽選に通った人がビザを申請できる仕組みになっています。

イギリスのワーキングホリデーの魅力

イギリスのワーキングホリデーを利用する魅力は、なんといってもイギリスで生活できることです。
世界的な大都市であるロンドンやリバプール、マンチェスターなどで、現地の人たちと同じような生活を送れるのは、大きな魅力だと言えるでしょう。
また、フルタイム勤務も可能なので、場合によってはワーキングホリデー後の就職先を見つけることもできるかもしれません。
一般的なワーキングホリデーは1年間の滞在が可能となっていますが、イギリスの場合は最大で2年間の滞在ができます。
語学を伸ばすにしても、1年ではようやく現地の生活で使えるようになってくるくらい、という人も少なくありませんが、2年あればより高いレベルに語学力を持っていくことも可能です。
このように魅力の多いイギリスのワーキングホリデーですが、その分人気も高いため抽選の倍率はかなり高くなってしまいます。


イギリスのワーキングホリデーへの申し込みの流れ

ここからは、イギリスのワーキングホリデーの申し込みの流れについて解説します。
申し込みは以下の手順で行われます。


先ほども触れていますが、イギリスのワーキングホリデーは最初に抽選が行われ、抽選に通った人のみビザ申請ができる仕組みになっています。
そのため、抽選への申し込みとビザの申し込みの2段階になっているので注意してください。

イギリスのワーキングホリデーの条件

ワーキングホリデーには、年齢制限があります。
イギリスの場合、申請年齢は18歳以上で申請時に30歳以下である必要があります。
なお申請時に30歳なら入国時は31歳になっていても問題ありません。

また、代理人による申請は不可となっています。
これは、申請する際に生体認証情報(顔写真・指紋)のデータを作成するためです。
生体情報はイギリス入国に欠かせないもので、これを拒むとビザの申請が受理されません。
そのほかにも、ビザの申請料金および現地で生活できることを証明する資金証明が必要になるほか、パスポートの残存期間が半年以上なければビザの申請ができないといった点にも注意が必要です。

実際に申し込んでみよう!

ここからは、実際にイギリスのワーキングホリデーに申し込むさいの具体的な手順について解説します。

抽選に申し込む

まずは、ワーキングホリデーの抽選に申し込みましょう。
この抽選に申し込まないとビザの申請はできません。
申し込みにあたっては、毎年抽選用のメールアドレスが用意されており、そこにメールを送ることになります。
ちなみに2020年1月の場合は以下のメールアドレスでした。
JapanYMS2020.BallotRequest@fco.gov.uk
上記のアドレスに対して以下の必要事項を記入して、1通のみメールを送ってください。


なお、有効期限は48時間のみとなっているので、必ず期限内にメールを送るようにしてください。
必要な情報は事前に集めておくとスムーズに申し込みができるでしょう。
期限内にメールを送ると、確認のための自動返信が送られてきます。これは当選メールではないので勘違いしないように注意してださい。
抽選は無作為に行われ、ビザ申請ができる当選者が決まります。
なお、1月の抽選では800人が、7月の抽選では残りの200人が選ばれます。

当選後はビザの申請を行う

抽選に当選した人に対しては、当選した旨とその後の具体的な申請案内について記載されているメールが届きます。
また、落選した人は、別途落選した旨のメールが届きます。
当選者は、案内に沿ってビザの申請を行ってください。具体的な手順を解説します。

オンライン申請書の作成と申請料金の支払い

当選者は、まずオンライン上でビザの申請書を作成します。
申請は、以下のURLにアクセスし、「Apply online」→「Tier 5 Youth Mobility Scheme」と進み必要な情報を入力してください。
GOV.UK

また、ビザの申請料金の支払いも行う必要があります。
金額は年によって変わる可能性があるので、よく確認するようにしましょう。
支払いはクレジットカードのみに対応しており、オンライン上で行います。
クレジットカードを持っていない人は、早めに用意しておくといいでしょう。

面接の予約を取る

ビザの申請にあたっては、面接を受ける必要があるため、予約を取らなければいけません。
面接予約は、当選者が発表された後からオンライン上で行うことができます。
自分の希望する日時で予約を取りましょう。
なお、面接予約の確認表は面接当日必要になるので、プリントアウトして持参するようにしてください。

面接を受け問題なければビザ発給

予約した日時に面接を受け、その後審査が行われ特に問題なければビザが発給されます。
先述の通り、ビザは24ヶ月有効で、このかんはイギリスへの出入国を自由に行うことができます。

まとめ

今回は、イギリスのワーキングホリデービザについて、その概要から申請方法まで解説しました。
海外での生活に憧れる人にとってワーキングホリデーは非常に便利なものです。
イギリスの場合は、抽選になるため運に左右されてしまいますが、2年間の滞在ができるなど魅力もたくさんあります。
興味のある人は、一度申し込んでみてはいかがでしょうか?