スペインに留学する時には、滞在の目的や期間に応じて必要なビザの制度が異なります。
全てのビザを申請する際には、在日スペイン大使館へ本人が直接行く必要があります（代理認可の場合もあり）。
また、申請書類ではスペイン語か英語で記入が必要なものがあるため、事前によく準備しておきましょう。
この記事では、日本からスペインへ留学へ行く時に必要なビザを、目的別に一つずつご紹介します。

90日以上、180日未満の滞在は、短期留学ビザ発行の対象になります。
現地で留学する期間に合わせたビザが発行され、入国から帰国までの全期間がカバーされます。
ビザの更新は現地ではできないため、延長希望の場合は一度帰国し、手続きをする必要があります。

①申請方法　　→　在日スペイン大使館で申請
②ビザの費用　→　無料（日本国籍の場合）
③ビザの期間　→　登録した留学期間とほぼ同じ期間
④ビザ申請書類　
・査証申請書
・パスポート
・入学許可書
・写真
・経済能力を証明する書類（銀行の残高証明など）
・宿泊証明（現地での滞在先がわかるもの）
・海外保険証明

！短期ビザの注意点！
大使館での申請期間は約4週間かかるため、出発の2ヶ月前を目安に申請するのがおすすめです。
発行されたビザを延長することは可能ですが、現地ではできないため一度日本に帰国する必要があります。
短期留学ビザの最大期間は180日（約半年間）なので、発行されたビザの有効期限を過ぎないよう気をつけましょう。

90日以上、かつ6ヶ月以上の滞在は、短期留学ビザ発行の対象になります。
入国してから30日以内に、滞在都市にある警察署に学生ビザの申請が必要です。
ビザの延長は現地でも可能ですが、希望の期間をカバーするビザが必ず降りるわけではないので注意しましょう。

①申請方法　　→　在日スペイン大使館
②ビザの費用　→　無料（日本国籍の場合）
③ビザの期間　→　受講期間を全カバーする長さ
④ビザ申請書類　
・査証申請書
・パスポート
・入学許可書
・写真
・経済能力を証明する書類（銀行の残高証明など）
・宿泊証明（現地での滞在先がわかるもの）
・海外保険証明
・健康診断書
・無犯罪証明書
！長期ビザの注意点！
申請期間は約2ヶ月かかるため、出発の約4ヶ月前を目安に申請するのがおすすめです。
申請時に必要な書類は短期ビザの時とほぼ同じですが、「無犯罪証明書と健康診断書」の提出が必要になります。
また、長期ビザの場合、ビザの延長は現地でも可能です。

①申請方法　　→　在日スペイン大使館
②ビザの費用　→　1,288円（NIE番号申請のため）
③ビザの期間　→　1年間
④ビザ申請書類\\　 ・写真
・住民票
・航空券
・経済能力の証明（最低1,614ユーロ相当）
・健康診断書
・宣誓書
・NIE番号申請用紙
・旅行日程表の提出

！ワーキングホリデービザの注意点！
1年間で500人まで発給されるビザです。自由度が高い分、申請時の審査は少し厳しいと言えます。
年齢制限や、スペインでのワーキングホリデーが初めてであること、同伴者がいないことなども確認されます。
経済能力の証明では、現地での生活費約3ヶ月分をカバーできるほどの貯金を提示する必要があるため、資金には余裕を持っておきましょう。
航空券は往復分を持っていると安心ですが、復路だけでも申請可能です。

=== ＜観光ビザ：Sin visado＞＝スペインでは不要 ===
90日以下の滞在で留学をする場合、ビザの発行は不要です。
留学の計画は帰国日までを必ず90日以下にし、期限を守る必要があります。
また、留学前に欧米諸国の旅行をしてからスペインへ入国する場合、その期間も含まれるため滞在期間をよく確認しておきましょう。

①申請方法　　→　申請不要
②ビザの費用　→　不要
③ビザの期間　→　滞在期間は90日以下
④ビザ申請書類→　不要

！観光ビザの注意点！
他のビザと違い、観光のみの入国ならビザの発行が不要なのがメリットですが、滞在期間が1日でも超えてしまうと不法滞在となってしまいます。
90日以下でスペインで留学をする場合は、必ずその期間で受講を終え、帰国するようにしましょう。
パスポートの残存期間が3ヶ月あり、10年以内に発行されたものであることも確認しておきましょう。

スペインへ留学へ行くときは、期間と目的に応じて申請するべき種類のビザが異なります。
上記でご紹介した内容を確認し、自分に一番合っているプランを検討してみてください。
特に、スペインのワーキングホリデー制度は2017年にできたばかりで、他のビザより自由度が高いため、人気な滞在方法の一つになっています。
ややこしく感じるビザ申請ですが、一度やってしまえば後は何の心配もいりません。充実したスペイン留学ライフを楽しんでください。