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韓国の専門課程留学・ディプロマ


文化・教育・商業・ファッション...様々な専門学校があります。
韓国留学と言えば、語学留学や大学や大学院への正規留学が思い浮かぶと思いますが、専門学校(専門課程)の留学は、あまりないのでしょうか。
そこで今回は、韓国の専門課程留学・ディプロマについて、分かりやすくご紹介します。

韓国の専門学校とは?

日本の教育制度では、義務教育である小学校、中学校。そして高校、高校卒業後の進路として専門学校、短大、大学とあります。
韓国も同様に義務教育である小学校(初等学校)、中学校。中学卒業後も日本と同じく高校(高等学校)、大学(大学校)、日本の専門学校にあたる教育機関が韓国にはありません。
日本の専門学校に似たもので「チョンムンテハク/専門大学」が韓国にあり、就職を目指したより実践的なカリュキュラムが組まれています。

専門大学は、日本の専門学校の特徴を持ちつつ、短大としての面もある教育機関です。
専門学校と同じく様々な専門学科・コースが存在し、IT・コンピューター、航空、観光、建築・インテリア、社会福祉、幼児教育、看護、医療などが専門大学にはあります。
カリュキュラムは専門学校に似ているとお伝えしましたが、卒業時与えられる学位が日本でいうと短期大学卒業にあたるため、短大の側面も持ち合わせていることが分かります。

ディプロマとは?

突然ですが、「ディプロマ」をご存知ですか?
「知ってるよ!」という方もいらっしゃるでしょうが、知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ディプロマとは、教育機関(学校・各種スクールなど)から発行される卒業証書や業績証明書のことを言います。
ディプロマが授与された人は、特定の課程やコースを修了していることとなります。
日本でのディプロマの位置づけは、専門学校(専修学校専門課程)卒業者に与えられる「専門士」の称号であり、国家資格の証明書や免許状ではないので注意が必要です。
しかし、一定のスキルを有している証明になるため、専門職へ就く際には、技術の証明として使用することが出来ます。
(賞状制作工房HPより引用)

ディプロマの分野

続いてディプロマの分野について、ご紹介します。
ディプロマの分野は、修了した課程に応じて、次の8分野の称号があります。

1.工業
2.農業
3.医療
4.衛星
5.教育・社会福祉
6.商業実務
7.服飾・家政
8.文化・教養

ディプロマの発行可能な機関

専門学校等が卒業生に対し、ディプロマを付与するには、以下の要件を満たしている必要があります。

①修業年限が2年以上
②卒業に必要な単位が、1,700単位以上(時間ではおよそ1,416時間)
③試験等による成績評価に基づき卒業認定を行っている
(賞状制作工房HPより引用)

韓国のディプロマ発行可能な機関

韓国でも専門学校のような機関で、ディプロマの発行が可能です。
学校によってディプロマの発行に用意するものが異なるので、必ず確認しましょう。

韓国ゴールデンローズ教育院の場合
イ・ミンジアートメイクゴールデンローズ韓国研修プログラム

・科目  :アートメイク
・資格授与:韓国ゴールデンローズ教育院ディプロマ授与
・主管  :韓国ゴールデンローズ教育院
・主催  :韓国ゴールデンローズソウル教育院イ・ミンジアートメイク
・準備物 :写真3枚(6ヶ月以内に撮影した上半身の写真:サイズ3㎝×4㎝)
(韓国ゴールデンローズ/ソウル教育院HPより引用)

韓国の専門課程留学の費用は?

いざ留学を決心し、韓国で韓国語を学びながら専門的な授業を受けるにも、どのくらい費用が必要なのか気になります。
次に韓国の専門課程留学の費用についてご紹介します。
あくまで目安ですので、ご自身の日ごろの生活費などと照らし合わせて、お考えください。
大学留学でも知られる大邱(テグ)にある(ヨンジンチョンムンテハク)の場合をご紹介します。

コース・学科別授業料(前年度基準)

コース/学科 入学金 授業料
コンピューター情報 W454,000 W3,201,000
ICT半導体電子 W454,000 W3,197,000
建築インテリアデザイン
経営・会計サービス W454,000 W2,516,000
ホテル航空観光 調理専攻
保健医療行政課 W454,000 W2,876,000

(ヨンジンチョンムンテハクHPより引用)

韓国長期留学の費用内訳(1年間の場合)

留学費用の種類 費用の目安
渡航費 2~5万円
海外留学保険費 13~20万円
申請費(パスポート・ビザ申請等) 2万円
健康診断費 2~4万円
滞在費 12~72万円
生活費(食費・交際費・交通費など) 36~72万円
合計 66~175万円

(留学くらべーるHPより引用)
韓国の大学留学の場合、1年間の学費は35~160万円ですが、ヨンジンチョンムンテハクの学費を例にすると最も学費が安いコースW2,516,000、日本円で232,230円です。
(2020年11月1日現在の為替レート)
比較的韓国の専門大学の学費は、韓国の大学の学費に比べて安く抑えられるので、費用面で専門大学に留学する方も近年は増えているようです。

まとめ

今回は韓国の専門課程留学・ディプロマについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
日本の専門学校といえる教育機関が韓国にはなく、「専門大学」が日本の専門学校に似た教育機関にあたります。
専門学校のようなカリュキュラムが組まれており、卒業課程は短期大学卒業となります。
韓国現地の学生も就職のために専門大学へ進学する人が増えている現状です。
語学学校や大学などと比較すると、海外留学生の受け入れは限られているようですが、積極的に留学生を受け入れている専門大学もありますので、きちんと調べて留学準備をするようにしましょう。