ディプロマとは、各専門学校を卒業した際に授与される卒業証明書、またはそれ同等の証明書のことです。
ディプロマ（Diploma）とは、短大卒業と同等レベルの資格のことです。
その次の、大学卒業と同等レベルだと「グラド（Grado）」と言います。

①Certificado：専門学校レベル
②Diploma　　：短大卒業レベル
③Grado　　　：大学卒業レベル

このように、進学する学校の種類によって与えられる卒業証明書が異なります。
英語圏の大学でも、主にこの３種類の資格があり、スペインでも同じです。
ディプロマとはこの２番目の短大卒業レベルの資格のことを言い、今回の記事ではディプロマについてまとめていきます。

先述しましたが、ディプロマとは、ある特定のカレッジまたは専門的なプログラムを修了した者に授与される卒業資格の一つです。
日本では聞き慣れない言葉ですが、オーストラリアを含む英語圏の国では一般的な制度です。
ディプロマのコースに進む学生は、短期的に集中して専門分野を学び、キャリアに繋げたいという人が比較的多いです。

・アート、芸術分野
・ビジネス、マーケティング分野
・農業分野
・IT、テクノロジー分野
・ダンス分野
・料理分野

フラメンコのダンスや、スペインの伝統的な料理を習うスペインならではのコースが人気となっており、専門学校のように短期的に集中した勉強をすることができます。
すでに将来の目標や学びたいことが決まっている人には、時間を効率的に使うことができ学費も割安のため、おすすめの進学方法となっています。

・卒業した後、大学・大学院への編入がしやすい
・４年制大学よりも学費を抑えることができる
・資格を就職活動で活かしやすい
・短期集中型の勉強ができる

ディプロマコースも立派な学位があり、大学に劣らない勉強をすることができます。
専門的な分野を集中して学ぶため、仕事を探す際に即戦力になりやすく、卒業証明書の資格を就職活動で活かすことができるメリットがあります。
高校卒業後、決まった分野ですぐに働きたいと考えている人にはぴったりのコースだと言えます。
また、ディプロマコースを終了すると、学歴では短大卒業と同等レベルのため、その後の大学・大学院への編入も大いに可能です。
さらに、勉強や研究を続けたい人やすぐには就職しない人にとっては、進学できる選択肢があります。
勉強していく中で、将来のことを決めながら進路変更も柔軟に対応できるのも、ディプロマコースの魅力の一つと言えます。

・学歴では大学・大学院卒業資格に劣る
・将来の目標がない人には向いていない

ディプロマコースは、ある分野を専門的に学ぶ学校のため、明確な目標や学びたいことが決まっていない人にとっては、あまり向いていないかもしれません。
なんとなく入学したはいいものの、勉強に身が入らないままでいると、せっかくの貴重な時間を無駄にしてしまうことになりかねません。

先述した通り、各学校の卒業証明書は、Certificate → Diploma → Degreeの順番で資格のレベルが上がっていきます。

専門学校卒業と同等レベルの資格になります。

大学卒業と同等レベルの資格になります。
上記の卒業資格は、卒業までの過程で数段階にレベル分けがされており、大学の規定によってそれぞれ異なります。
事前によく調べておき、自身のカリキュラムを把握しておくことが大切です。

スペインに留学する際や大学などに進学する際、ディプロマコースを選ぶことは少ないかもしれません。
短期集中で授業を受けられる学校は、やはり専門学校が人気です。あまり聞きなれないディプロマコースですが、自分のやりたいことや将来を見据えて勉強したいという人にとってはおすすめできる学校の制度となっています。
ディプロマコースでは、興味のある、または本格的に勉強した分野に取り組んでみて、さらにより深く研究・勉強をし続けたい場合は、その他の大学進学や編入をすることも可能です。
このように、在学中も常に選択肢が多く、柔軟に将来について考えることができます。
スペインの留学では数多くの留学方法や制度、学校の種類がありますが、自分の好きなこと、学びたいことがはっきりとあり、「スペインでこれを勉強したい！」という方は、ぜひ一度ディプロマコースを検討してみてはいかがでしょうか。