留学というと、一般的には語学留学や現地の大学に進学する留学をイメージする人が多いかと思います。
しかし、留学の形態は様々です。
この記事では、スポーツに特化した留学である「スポーツ留学」について、イギリスに焦点を当て、概要からどういったスポーツができるのか、さらには、メリットデメリットなどについて解説します。ぜひ参考にしてみてください。
スポーツ留学とは、海外でスポーツに取り組むことを通して、自身の競技スキルや知識、経験を磨くことです。
日本でもできる競技をなぜ海外でするのか、と思う人もいるかもしれませんが、同じ競技でも国が違うだけで、大きな違いがあります。
例えば、海外の方が施設が充実していたり、日本とはタイプの違う指導者の指導を受けられたりするかもしれません。
また、日本よりも海外の方が、自分が取り組むスポーツが盛んな場合は、より質の高いトレーニングが受けられるでしょう。
イギリスにスポーツ留学をする場合、どのような競技に取り組むことができるのでしょうか。
代表的なものとして挙げられるのはサッカーです。
イギリスはサッカー発祥の地であり、大小問わずたくさんのクラブチームが存在します。
また、天然芝の綺麗なグラウンドもたくさんあるなど、サッカー留学にはぴったりの国だと言えるでしょう。
そのほかにも、ウィンブルドンで有名なテニス、全英オープンで有名なゴルフ、さらには競泳や乗馬、ダンスなども競技レベルによっては留学可能です。
また、日本ではあまり馴染みのないスポーツですが、イギリスはクリケットが非常に盛んな国です。
公園などで日常的に行われているなど、クリケットをプレーする環境も充実しているでしょう。
イギリスにスポーツ留学をする場合、その留学形態にはいくつかのタイプがあります。
ここでは、その形態について解説します。
ボーディングスクールとは、寮生の学校のことです。
ボーディングスクールは、教育の質の高さが特徴であり、生徒はスポーツに取り組みながら勉強にも力を入れることができます。
実際に、イギリスのボーディングスクールには、国内外からプロの選手を目指す学生が入学してくるそうです。
また、ボーディングスクール出身の生徒の中には、国際大会で活躍する選手も少なくありません。
なお、留学生がボーディングスクールに通う場合、基本的に私立学校への留学となるので注意してください。
ボーディングスクールの中には、プロスポーツ選手の養成に取り組むスポーツアカデミーも存在します。
もちろん勉強にもしっかりと取り組む必要がありますが、より競技に力を注ぎたい人にぴったりでしょう。
日本で言えば、いわゆる強豪校と呼ばれる学校で部活動に取り組むイメージです。
学校とは別に現地のクラブチームに所属するという方法もあります。
サッカー留学をする場合は、基本的にこの形になるでしょう。
日中は語学学校などに通い、夕方や週末はクラブチームの練習や試合に参加する形です。
サッカーの場合、イギリスは各街にサッカークラブがあるといっても過言ではないくらいたくさんのクラブがあります。
レベルも様々なので、自分のレベルにあったクラブを選ぶこともできるでしょう。
ここでは、スポーツ留学をするメリットとデメリットについて解説します。
海外でスポーツをする、というとなんとなくかっこいいイメージがあるかもしれませんが、デメリットも少なからず存在します。
これらの点をしっかりと把握したうえで留学準備を進めるようにしましょう。
スポーツ留学をする大きなメリットの1つとしてあげられるのが、充実の環境です。
競技にもよりますが、日本とは比べ物にならないくらい充実した設備、施設が利用できるケースがあるでしょう。
また、高い専門性を有する指導者による指導も大きな魅力です。
さらに、世界中から集まってくる他の国の選手たちと一緒にプレーする経験も日本ではなかなか得られないものです。
そのような人たちと一緒に練習や試合に取り組むことで刺激を受けることができるでしょう。
一方のデメリットとしてあげられるのが、勉強とスポーツの両立の難しさです。
イギリスに留学する場合、当然授業は英語で行われます。
慣れない英語の授業に頭を悩ませながら、競技には全力で取り組まなければいけない状況は、予想以上にハードなものです。
また、留学にあたっては高額な費用が発生する点にも注意が必要です。
奨学金などを利用できる可能性もありますが、それでも負担はかなり大きいと言えるでしょう。
また、語学力がないために指導者やチームメイトの言っていることがわからず、満足のいくプレーができない可能性もあります。
ここまでは、競技として取り組むスポーツ留学について解説しましたが、スポーツ留学は競技だけではありません。
学問としてスポーツを学ぶ、もしくは指導者としてスポーツを学ぶと言った形もあります。
例えば、スポーツ科学系の学部や大学院がある大学に留学し、学士号や修士号を取得する人もいるでしょう。
自分がプレーするのではなく、プレーする選手をサポートしたい、スポーツ関連の企業や組織で働きたい、という人はこのような形の留学がオススメです。
今回は、イギリスでできるスポーツ留学について解説しました。
イギリスの場合、サッカー留学をする人が多いですが、それ以外の競技でも留学は可能です。
中学生や高校生などが留学する場合はボーディングスクールやスポーツアカデミーへの留学を検討してもいいでしょう。
また、大学で学問として学ぶ方法もあります。ぜひ自分にあったスポーツ留学の形を探してみてください。