目次

アメリカのコミュニティカレッジ留学


コミュニティカレッジ留学とは?

コミュニティカレッジ(略してコミカレ)とは、全米に設置されている公立2年生大学です。
全米で1,100を超えるコミカレが存在し、それぞれが様々な特色を持っています。
基本的に高校生以上であれば誰でも入学することが可能ですが、留学生は一定の英語力を証明(TOEFL IBT 45~60点など)する必要があります。
コミカレは「高等教育」への準備や「職業訓練」などの様々な勉強機会を与える機関で、「望めば誰でも学べる」という理念を持っています。
そのため高校を卒業したての学生、働きながら通う社会人、趣味の分野を勉強する高齢者など、生徒の種類は多岐にわたります。
また、部活やサークル、ボランティアなどの課外活動、校内アルバイトなどにも取り組むことができます。

コミカレは費用が安い! コミカレのメリットとデメリット

コミカレは留学生にとって幅広いメリットがあります。
<メリット>


などなど、英語が母国語ではないわれわれ日本人にとって、アメリカ留学を始めるにはピッタリの大学です。
学費を抑えつつ、英語を勉強し、同時に4年制大学への準備ができる、というとても魅力的な選択肢となります。
一方で、少なからずデメリットといえる面も存在します。

<デメリット>


いくら4年制大学に比べてレベルが劣るといっても、コミカレの授業はすべて英語、またアメリカ文化が前提となって進むため、日本で育ってきた日本人が授業についていくのは簡単なことではありません。
また、人気の地域にある学校に通うと日本人留学生も多く、英語が伸びなかったり、遊んでしまい学業がおろそかになってしまいがちです。
そのため、日常的に英語が使える環境を用意したり、勉強とプライベートの境目をきっちりわけるなど、本人の向上心を保つことも重要です。
また、コミカレや地域により、編入先の4年制大学はある程度決まってきますので、編入先を見据えた学校選びも重要となります。

コミカレで学べること

コミカレでは一般教養(英語、数学、etc…)に加え、数多くの専門分野(会計、美容、トレーナー、etc…)などが学べます。
そのため専攻科目が幅広く用意されており、自分が興味のある分野を重点的に学ぶことができます。
たとえば、カリフォルニアにあるサンタモニカカレッジでは、以下のような専攻が用意されています。

など
もし、入学時点で特に学びたい分野が見つからない場合は、途中で専攻を変更することも可能です。
アメリカという地で生活をしながら、自分の好きなことを見つけていくことができます。

・卒業(または特定のコース修了)後は大学などへの編入や、期限付きで働くことができるOPTが利用可能
コミカレを卒業、もしくは所定のコース修了後には、主に3つの選択肢が考えられます。

1つ目は、多くの留学生がゴールとする「大学編入」です。
コミカレの最大のメリットといえば、4年制大学の2年分の学習を低コストで抑えることが出来る点でしょう。
費用を抑えつつ、アメリカでの学業に慣れてから大学へ編入するのは王道のコースと言えるでしょう。

2つ目は”OPT”(Optional Practical Training:期限付き就労)です。
OPTとは自分が学んだ専攻科目の実践をする期間として、最大1年間学校外での就労が認められています。
授業を受けながら働くことのできる”Pre OPT”もありますが、学期中は週に20時間までの就労という条件があるため、特別な事情を除いては通常のOPTをおすすめします。
また、コミカレ卒業→OPT→4年制大学卒業→OPTという方法も可能なため、「社会で経験を多く積みたい」「少しお金を貯めてから4年制に編入したい」という方にも魅力的な選択肢です。
基本的に働き先は自分で見つけ、専攻した科目を活かせる仕事を選ぶ必要があります。
ただ、アメリカの企業だけではなく日系企業でもOPTは可能なので、都市圏であれば就職先企業に困ることはそれほどないでしょう。

そして最後、3つ目の選択肢は「帰国」です。
コミカレ卒業後はさらなる高等教育機関への進学か、OPTや就職(もしくは企業)でないとビザを保持(発行)することが難しくなっています。
コミカレから語学学校への進学は基本的には難しいでしょう。
「英語力があるのに語学学校へ行くのは、アメリカに何らかの理由で滞在しようとしている。」とみなされるためです。