===== オランダ留学の手続き・流れ ===== \\ オランダは日本人にとって、とても過ごしやすくパスポートによる優遇も高い国として知られています。\\ ここでは、オランダ留学時に知っておきたいビザの種類と制度・申請方法をご紹介します。\\ \\ ==== オランダ留学3ヵ月未満の場合 ==== 日本国籍所持者であれば、90日以内のオランダ滞在にあたってビザおよび滞在許可の申請は必要ありません。\\ ただし、シェンゲン国境規則の改正により、2013年10月18日から「あらゆる180日の期間内で最大90日間」となっています。\\ そのためオランダへの入国を予定している日から180日遡って、その期間内のシュンゲン協定地域に20日滞在していた場合は、たとえ一時帰国していたとしてもオランダにビザなしで住居できる期間は90-20日=70日となります。\\ \\ ==== オランダ留学3か月以上の場合 ==== オランダに91日以上留学されるのであれば、長期滞在ビザが必要になります。\\ 入国後8日以内にオランダ入国管理局(IND)で滞在許可の申請を行ってください。\\ ここでは、高等教育・大学・職業専門学校・交換留学であることを前提に長期滞在ビザについてご紹介します。\\ ちなみに、オランダでは語学留学を理由とした長期ビザは発行できません。\\ ただし、NIVOの定めるフルタイムの教育課程に入学することを前提に、入学前に準備期間として最大1年間の学生準備ビザが申請であれば可能です。\\ そして、1年オランダ語を勉強し国営の語学試験(NT2-2)に合格すると、正規留学に必要な長期ビザを取得するために必要な「学習に必要な語学力の証明」ができます。\\ \\ === ◇日本滞在中に行うこと(ビザ発行の準備) === 学生として留学する場合、ビザ申請に必要な書類をオランダで通う学校を通して、移民局(IND)に申請します。\\ 高等教育機関においては、留学生受け入れに関する条例(Code of Conduct)に署名した学校でないと滞在許可(ビザ)が降りないので注意して下さい。\\ 申請準備に必要な書類は学校によって違います。\\ 留学する教育機関と事前に連絡を取り、必要な書類を確実に揃えて行きましょう。\\ \\ **【学校側から指定されるビザ手続きに必要な書類の例】**\\ ・日本での最終学歴の卒業証明書or卒業見込み証明書(いわゆるDiploma、英文)\\ ・オランダ入学予定の学校のサイン入り合格通知書 (Signed Acceptance Letter)にサイン・スキャンして返送\\ ・オランダ政府から発行される素行申告書 (Appendix Antecedents)にサイン・スキャンして返送\\ ・パスポートの出入国印ページ (All the Stamped Pages of Passport)をスキャンして送る\\ ・学費などの費用 (Tuition Fee and Living Expenses) \\  学校によって異なりますが諸経費?10.350 (12ヶ月 x ?862,50)を一時振り込みます。\\  滞在許可証取得のために示す必要がある金額なので手続きが完了しオランダでの口座まで作った時点で全額返金されます。\\ ・在学に必要な語学力を証明できる書類\\ これは準備期間の学生ビザ申請では必要ありません。\\ \\ 基本的に、学校側の指示に従って準備を進めて行けば困ることはありません。\\ ただし、日本と違い担当者が休暇中などの理由から、手続きが滞る可能性もあるので早めの準備を心掛けましょう。\\ \\ === ◇オランダ現地で行うこと(ビザ発行の手続き) === 入国後8日以内にオランダ入国管理局・移民局(IND)で滞在許可の申請をしに行きます。\\ 申請して間もなくすると入国管理局から郵便が届きますので、それに従って移民局で指紋、顔写真、署名を登録します。\\ \\ **▼アポイント手順は下記のよう進んでください**\\ [[https://ind.nl/en|INDのHP]]のMake Appoint Online ⇒ Biometric information (passport photo, fingerprints and signature) へ。\\ 数週間後に、再度移民局INDから滞在許可証カードを取りに来るように手紙が届くので、[[https://ind.nl/en|INDのHP]]のMake Appoint Online ⇒ Collecting your residence document or original documentから予約に進んでください。\\ \\ === ◇マイナンバー取得のための手続きも別途必要 === 滞在許可証を取得したら、次に日本のマイナンバーにあたるBSNナンバー(BergerServiceNummer)の取得が必要です。\\ \\ **【必要書類】**\\ ・滞在許可証(≒ビザ)\\ ・パスポート\\ ・アポスティーユ済み戸籍謄本または抄本\\ ・戸籍謄本または抄本のリーガリゼーション済み翻訳文または抜粋文\\ ・賃貸証明書\\ \\ アポスティーユとい聞き慣れない単語がありますが、これは、日本の官公署、自治体等が発行する公文書に対する外務省からの証明です。\\ この印がないと提出先国で正式な書類として見なされません。\\ 具体的には、日本の市役所で戸籍謄本/抄本を購入し、外務省にアポスティーユアポスティーユ印を日本でもらっておきましょう。\\ 英訳はオランダ入国後に大使館で手続き可能ですので、戸籍証明にアポスティーユ印をもらうというところまでは必ず日本で済ませておく必要があります。 ==== ワーホリ留学の場合 ==== オランダワーホリでは、メールで事前に登録し、オランダ入国後に実際の申請を行います。 日本国内でのビザ申請作業よりも、オランダ入国後からの手続きが多いため、事前に必要な流れを知っておくことでトラブルを防げるでしょう。 ==== まとめ ==== オランダ留学のビザ制度と申請・取得までの流れをご紹介してきました。 欧州の他の国では、日本滞在中にビザ発行を進められますが、オランダ留学の場は現地についてからしなければならない手続きがとても多いです。 渡航後に困らないように申請手順をしっかり把握したうえで、書類の準備等を行っていきたいものです。