===== フランスの大学院留学 ===== \\ === 【これで万全!】フランスの大学院留学に関する質問まとめ === フランスでしか学べない学問・知識を求めて、フランス大学院への留学を希望しているというあなた。\\ フランス語学留学情報はあっても、大学院留学に関する情報は少なく、困ってはいませんか?\\ と言うことで、フランス大学院留学にあたって知っておきたい情報をギュッとまとめてみました!\\ このコラムを読めば、フランス大学院留学に関する疑問が解決できるはずです。\\ フランスへの大学院留学を検討されている方、ぜひ、参考にしてみて下さい。\\ \\ ==== フランス大学院留学の学費はどのくらい? ==== フランス国立の大学院 修士・博士課程に係る学費は年間 3,770ユーロ(約48万円)です。\\ 日本の文系国立大学と同じくらいか、それ以下ですね。\\ 公立以外の大学つまり、私立校の場合はと言うと、国立に比べて7~10倍ほどの学費がかかります。\\ 交換留学でフランスの大学(大学院)に在籍する場合は、日本の大学に在籍しながらと言う形になるので授業料は日本の大学費用のみ。\\ フランスの大学に別途学費がかかることはありません。\\ \\ ==== 月間の生活費はどのくらい? ==== 家賃をはじめ物価の高めのパリでは1,000ユーロ~/月、地方では800ユーロ~/月程は見積もっておくと安心です。\\ 生活費のうち必須の住居費用の目安をご紹介します。\\ \\ ・ROUS(公的機関)管理の学生寮 月120~350ユーロ\\ ・グランゼコールや私立の教育機関管理の学生寮 月250~350ユーロ\\ ・民間の学生用住居 地域によって差があり\\ パリ600?700ユーロ\\ その他地域400?700ユーロ\\ \\ 民間の学生用住居になると、賃貸アパートと同じくらいの料金になることもあります。\\ \\ ==== 居住の形態はどれがおすすめ?大学の寮? ==== 公的機関が管理する学生寮(CROUS)も可能ではありますが、「フランス政府奨学金受給者」「交換留学生」「家庭の収入が低い学生」が優先されます。\\ さらに、大学院留学となると個人留学生の方の優先順位はかなり低くなるのです。\\ 個人留学生の場合は学生寮を当てにしない方が無難だと言えるでしょう。\\ 他には、[[http://maisondujapon.org/reserve.html#r%C3%A9sident01|パリ国際大学都市]] (シテ・ユニヴェルシテール、以下シテ)という世界各国の大学生や研究者が集まる広大な大学寮もあるので、参考にしてみて下さい。\\ 交換ではない大学院留学の場合は、賃貸アパートやシェアハウスを検討される方が多いです。\\ \\ ==== フランス大学院編入の際に求められる資格・試験は? ==== まずフランスの大学システムですが、日本とは違います。\\ フランスの大学・大学院は学部3年間、修士課程は2年間、博士課程は最短3年間の合計8年間です。\\ フランスの学部を終えるとBAC+3、修士課程一年目がBAC+4、修士課程二年目がBAC+5といった具合になるので、日本の学部卒業はBAC+4と同等のレベルになります。\\ ちなみに大学院への留学にあたって試験を受ける必要はなく、日本の大学(学部)卒業証明を提出するのみです。\\ なので、日本の大学学部を卒業後、理論上はフランス大学の修士課程二年目に編入が可能です。\\ ところが、日本の大学を卒業して、そのままフランスの修士課程2年目に入ることができる日本人はかなり稀です。\\ その理由は言語の壁。\\ まず、各大学の学科が定めているレベルの証明が必要に。\\ さらにフランス語で展開される授業と、フランス語で論文を書いたり、ディスカッションをしたりといった応用力が必要になるため、修士課程2年目に編入したところで、付いていけないという可能性が高いです…。\\ 学部3年か、修士1年目から入りなおす方が多いのが現実です。\\ \\ ==== フランスの大学院進学に必要な語学力の目安は? ==== 語学力的には、DALFのC1レベルか、それ以上と言われています。\\ 詳しい規定に関しては学科によって求められるレベルが違うため、留学カウンセラーに相談する事をお勧めします。\\ \\ ==== フランス大学院での授業に向けて留学前にしておくべきことは? ==== **1:指導教官探し(博士課程~の場合)**\\ フランスの大学院(博士課程)に進むには、指導教官の存在が必須です。\\ そのためには、自力で自分の専門に合った先生を探し、研究や論文の担当教官になってもらうようお願いし、その先生からの許可を出してもらうという工程を踏みます。\\ 受け持つことの出来る生徒の数に限りがあるので、早い方だと留学の1年前から指導教官とコンタクトを取り、留学に向けて話を進めています。\\ なお日本で修士を得ている方の場合は、博士1年への編入を検討されるかと思いますが、実際は指導教官を見つけることが難しいという背景もあり、修士課程から編入をする方も多いです。\\ \\ **2:自信をもって臨める語学力**\\ フランスの大学・大学院は9月から始まりますが、「フランス語に徐々に慣れていければ良い」と言った考えだとフランス語の論文・試験・授業に付いていくのに相当の苦労を伴います。\\ 日本にいる間にプライベートレッスンを受けたり、大学院が始まる数カ月前からフランスに滞在して語学学校でフランス語力を上げたりなど、語学力を上げておくと安心です。\\ \\ **3:居住探し**\\ 9月頃になると、すでに人気のアパルトマン等は埋まってしまいます。\\ 5~7月頃までには居住地探しの目処を付けたいところです。\\ \\ **4:ビザの申請**\\ 入国予定日の3ヶ月前からビザの申請が可能です。\\ 少なくとも3週間前までに行うことが必須なので、7~8月中にはビザ申請を完了させましょう。\\ \\ ==== フランス大学院留学に向けて持って行った方が良いアイテムは? ==== フランスの大学院に留学される際にはボイスレコーダーや、日本から持ってきた日本語の資料や本などが役に立ったという声がありました。\\ 確かに本などは郵送するにもお金がかかりますから、研究に必要そうな日本の書籍やフランス語に関わる参考書や勉強本などは日本から持って行った方が良いかも知れませんね。\\ \\ ==== まとめ ==== フランス大学院留学についてご紹介してきました。\\ 不安な点は解消できたでしょうか?\\ \\ 現地フランスの大学院で学ぶことで、日本では叶わないフランス語の資料集めや、学会などに参加できるなど充実した時間が得られるはずです。\\ また学費が日本や、他諸国と比べて安いのも魅力的なポイントですよね。\\ 最近では、フランス語ではなく英語でも可能な学部、特に理系では英語で論文を書くことが可能な学部も多くあります。\\ 「フランス語はちょっと…でも授業料を抑えてフランスで学びたい!」\\ と言う方はエージェントに相談されてみるのも良いかもしれませんね。\\ ぜひ、有意義なフランス大学院留学を叶えて下さい。\\