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教育システム:ニュージーランドの教育制度 [2020/06/08 16:55] ryugakupedia |
教育システム:ニュージーランドの教育制度 [2021/02/12 16:34] (現在) ryugakupedia |
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| - | === ニュージーランドの教育システム === | + | ===== ニュージーランドの教育制度 ===== |
| - | + | \\ | |
| - | ===== ニュージランドの教育制度の大きな特徴 ===== | + | ==== 大きな特徴 ==== |
| - | ニュージランドの教育課程は、6‐2‐5‐3制です。 | + | ニュージランドの教育課程は、6‐2‐5‐3制です。\\ |
| - | 教育概要として、ニュージランドでの学校教育は、就学前教育(日本の幼稚園や保育園に相当)、 | + | 教育概要として、ニュージランドでの学校教育は、就学前教育(日本の幼稚園や保育園に相当)、初等教育(小学校)、中等教育(中学、高校)そして高等教育(大学)と4段階に分かれています。\\ |
| - | 初等教育(小学校)、中等教育(中学、高校)そして高等教育(大学)と4段階に分かれています。 | + | \\ |
| - | + | ==== 義務教育期間 ==== | |
| - | ===== 義務教育期間 ===== | + | 6歳の誕生日から16歳の誕生日までが義務教育になります。\\ |
| - | 6歳の誕生日から16歳の誕生日までが義務教育になります。つまり初等教育から中等教育の途中までが義務教育になります。 | + | つまり初等教育から中等教育の途中までが義務教育になります。\\ |
| - | + | \\ | |
| - | ===== 学期性 ===== | + | ==== 学期性 ==== |
| - | 初等教育から中等教育の学期性は以下の通りになります。(2020年現在) | + | 初等教育から中等教育の学期性は以下の通りになります。(2020年現在)\\ |
| - | ・1学期:1月下旬~4月上旬 | + | * 1学期:1月下旬~4月上旬 |
| - | ・2学期:4月下旬~7月上旬 | + | * 2学期:4月下旬~7月上旬 |
| - | ・3学期:7月下旬~9月下旬 | + | * 3学期:7月下旬~9月下旬 |
| - | ・4学期:10月中旬~12月中旬 | + | * 4学期:10月中旬~12月中旬 |
| - | 1学期から2学期、2学期から3学期、3学期から4学期の間には、約2週間のスクールホリデーがあります。4学期が終了すると長期休暇である、夏休みがあります。 | + | \\ |
| - | + | 1学期から2学期、2学期から3学期、3学期から4学期の間には、約2週間のスクールホリデーがあります。4学期が終了すると長期休暇である、夏休みがあります。\\ | |
| - | ===== 確立されている留学サポート ===== | + | \\ |
| - | ニュージランドでは、留学生のために「留学生サポオートのためのガイドライン」を設けられています。 | + | ==== 確立されている留学サポート ==== |
| - | (https://www.mfat.govt.nz/jp/countries-and-regions/north-asia/japan/new-zealand-embassy/studying-in-new-zealand/) | + | ニュージランドでは、留学生のために[[https://www.mfat.govt.nz/jp/countries-and-regions/north-asia/japan/new-zealand-embassy/studying-in-new-zealand/|留学生サポオートのためのガイドライン]]を設けられています。\\ |
| - | そのため留学がしやすい教育制度が整っています。 | + | そのため留学がしやすい教育制度が整っています。\\ |
| - | + | \\ | |
| - | + | ==== 就学前教育 ==== | |
| - | ===== 就学前教育 ===== | + | 就学前教育(Early Childhood Education)とは、日本の幼稚園や保育園にあたる教育の場です。\\ |
| - | 就学前教育(Early Childhood Education)とは、日本の幼稚園や保育園にあたる教育の場です。0歳~就学年齢までが対象になっています。 | + | 0歳~就学年齢までが対象になっています。\\ |
| - | + | \\ | |
| - | ・教育内容 | + | === ・教育内容 === |
| - | テファリキ(Te Whariki)という教育指針に基づいて教育が進められています。 | + | テファリキ(Te Whariki)という教育指針に基づいて教育が進められています。\\ |
| - | テファリキというのは、子供達の社会的・文化的な学びや様々な人々と子供達が築く関係を重要視する指針になっています。 | + | テファリキというのは、子供達の社会的・文化的な学びや様々な人々と子供達が築く関係を重要視する指針になっています。\\ |
| - | さらにテファリキという言葉には、4つの原則と5つの要素が込められています。 | + | さらにテファリキという言葉には、4つの原則と5つの要素が込められています。\\ |
| - | + | \\ | |
| - | ・4つの原則 | + | \\ |
| - | Empowerment:学び成長する力を見つける | + | ===・4つの原則 === |
| - | Holistic Development:子供が学び成長していく全体的なあり方を反映する | + | * Empowerment:学び成長する力を見つける |
| - | Family and Community:家族や地域の中で育っていくこと | + | * Holistic Development:子供が学び成長していく全体的なあり方を反映する |
| - | Relationships物事の関係性をつなげられること | + | * Family and Community:家族や地域の中で育っていくこと |
| - | + | * Relationships:物事の関係性をつなげられること | |
| - | ・5つの要素 | + | \\ |
| - | Well-being:子どもの健康と幸福が守られる | + | ===・5つの要素 === |
| - | Belongings:子どもと家族が愛情を感じられる | + | * Well-being:子どもの健康と幸福が守られる |
| - | Contribution:学習の機会が平等であり子供が自由に学べ | + | * Belongings:子どもと家族が愛情を感じられる |
| - | Communication:対話力や発言力を育む | + | * Contribution:学習の機会が平等であり子供が自由に学べ |
| - | Exploration:体験から学びを得る | + | * Communication:対話力や発言力を育む |
| - | + | * Exploration:体験から学びを得る | |
| - | ===== 初等教育 ===== | + | \\ |
| - | 初等教育(Primary School)は、日本の小学校にあたる教育の場です。5歳~10歳までが対象になっています。 | + | ==== 初等教育 ==== |
| - | 初等教育では5歳の誕生日を迎えると入学する事ができます。 | + | 初等教育(Primary School)は、日本の小学校にあたる教育の場です。\\ |
| - | そのため、同じ歳の子供が一斉に入学する日本とは異なり、子供によって入学日も異なります。 | + | 5歳~10歳までが対象になっています。初等教育では5歳の誕生日を迎えると入学する事ができます。\\ |
| - | 入学式や卒業式はほとんどの学校でありません。 | + | そのため、同じ歳の子供が一斉に入学する日本とは異なり、子供によって入学日も異なります。\\ |
| - | + | 入学式や卒業式はほとんどの学校でありません。\\ | |
| - | + | \\ | |
| - | ・教育内容 | + | ===・教育内容 === |
| - | 国語(英語)の話し方・書き方を含め,算数,社会,美術,体育,音楽などを教えています。 | + | 国語(英語)の話し方・書き方を含め,算数,社会,美術,体育,音楽などを教えています。\\ |
| - | そのうち必修科目は英語、算数、社会、理科、音楽、美術、体育になります。 | + | そのうち必修科目は英語、算数、社会、理科、音楽、美術、体育になります。\\ |
| - | + | \\ | |
| - | ===== 中等教育 ===== | + | ==== 中等教育 ==== |
| - | 中等教育(Intermediate School・Secondary School)は、日本の中学校と高校にあたる教育の場です。 | + | 中等教育(Intermediate School・Secondary School)は、日本の中学校と高校にあたる教育の場です。\\ |
| - | 12歳~18歳までが対象になっています。 | + | 12歳~18歳までが対象になっています。\\ |
| - | 日本の中学校にあたるIntermediate Schoolでは2年制で、高校にあたるSecondary Schoolでは、3年制です。 | + | 日本の中学校にあたるIntermediate Schoolでは2年制で、高校にあたるSecondary Schoolでは、3年制です。\\ |
| - | また、義務教育終了である11年生になると退学することも可能になります。退学後、就職する子もいます。 | + | また、義務教育終了である11年生になると退学することも可能になります。退学後、就職する子もいます。\\ |
| - | 一方で、退学をせずに高等教育に進む子もいます。 | + | 一方で、退学をせずに高等教育に進む子もいます。\\ |
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| - | ・教育内容 | + | ===・教育内容 === |
| - | Intermediate Schoolでは、必修科目として英語、算数、社会、理科、音楽、美術、体育があります。 | + | Intermediate Schoolでは、必修科目として英語、算数、社会、理科、音楽、美術、体育があります。\\ |
| - | Secondary Schoolでは必修科目の他に多くの選択科目を履修することができます。 | + | Secondary Schoolでは必修科目の他に多くの選択科目を履修することができます。\\ |
| - | またその中に、日本語を採用している学校も多くあります。 | + | またその中に、日本語を採用している学校も多くあります。\\ |
| - | + | \\ | |
| - | ===== 高等教育 ===== | + | ==== 高等教育 ==== |
| - | 高等教育(University)は、日本の大学にあたる教育の場です。北島に5校、南島に3校、計8校の国立大学があります。 | + | 高等教育(University)は、日本の大学にあたる教育の場です。\\ |
| - | 各大学で専門とする分野はそれぞれ異なります。 | + | 北島に5校、南島に3校、計8校の国立大学があります。\\ |
| - | 日本では大学は4年制ですが、学士号は通常3年間、医学、建築、工学、法学部は4~6年となっています。 | + | 各大学で専門とする分野はそれぞれ異なります。\\ |
| - | さらに、日本では大学進学率が約50%に対し、ニュージランドでは約30%の進学率になっています。 | + | 日本では大学は4年制ですが、学士号は通常3年間、医学、建築、工学、法学部は4~6年となっています。\\ |
| - | さらに、日本のような入学試験はなく、すべてが書類審査になります。 | + | さらに、日本では大学進学率が約50%に対し、ニュージランドでは約30%の進学率になっています。\\ |
| - | + | 日本のような入学試験はなく、すべてが書類審査になります。\\ | |
| - | ===== 大学 ===== | + | \\ |
| - | ニュージランドには私立はあまりなく、ほとんどが国公大学になります。 | + | ==== 大学 ==== |
| - | これはニュージーランド政府の「量より質」を重んじる政策によって、定められていることです。 | + | ニュージランドには私立はあまりなく、ほとんどが国公大学になります。\\ |
| - | そのため、どの大学に行っても世界的な資格や教育を受けることが可能です。 | + | これはニュージーランド政府の「量より質」を重んじる政策によって、定められていることです。\\ |
| - | 以下、ニュージランドの8つの大学になります。 | + | そのため、どの大学に行っても世界的な資格や教育を受けることが可能です。\\ |
| - | ・オークランド大学・オークランド工科大学・マッセイ大学・ヴィクトリア大学・カンタベリー大学・リンカーン大学・オタゴ大学 | + | 以下、ニュージランドの8つの大学になります。\\ |
| - | + | * オークランド大学 | |
| - | ===== まとめ ===== | + | * オークランド工科大学 |
| - | ・ニュージランドと日本の教育制度を比べると、異なる点が多いため困惑することも少なくはないと思います。 | + | * マッセイ大学 |
| - | しかし最も大きな違いというのは、生徒自らが主体的に動ける環境が整っているということです。 | + | * ヴィクトリア大学 |
| + | * カンタベリー大学 | ||
| + | * リンカーン大学 | ||
| + | * オタゴ大学 | ||
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| + | ==== まとめ ==== | ||
| + | ニュージランドと日本の教育制度を比べると、異なる点が多いため困惑することも少なくはないと思います。\\ | ||
| + | しかし最も大きな違いというのは、生徒自らが主体的に動ける環境が整っているということです。\\ | ||
| ニュージランドの学校に通う際は、ぜひ日本の教育制度との違いを身体と心で感じてきてください。 | ニュージランドの学校に通う際は、ぜひ日本の教育制度との違いを身体と心で感じてきてください。 | ||
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